─42【番外編】ハロウィン ページ42
A.side
目が覚めると朝になっていて、ドアを開けてリビングに向かうと4人の様子が少し違った。
『?』
せ「Aちゃんおはよう。もう朝食食べる?」
頷くとすぐにキッチンに向かう志麻さん。や、違う…。志麻さんの格好をしたセンラさん?
う「もう気づいたろ?」
後ろから声が聞こえて振り返ると、神父姿のうらたさん。悪魔姿の坂田さんがいた。
そして奥に貴族姿の志麻さんといつも通りのやまだちゃん。
し「Aはたぬきのコスプレな。」
『……。』
コスプレが何かはわからないが、急にもふもふした服を着せられた。
よく見てみるとこれはたぬきをイメージした服だとすぐにわかった。
せ「Aちゃん、おまた、せ…」
私を見たセンラさんはご飯を持ちながら震えていた。…なんで?
せ「かわ、い……っ」
何のことかよく分からないが、急に強い風が吹いた。家の中、なのに…?
ま「よ、いしょ…。おじゃましまーす!」
そ「やほ〜」
確かこの2人はまふまふさんとそらるさんだと思い、ぺこりとお辞儀をすると「れ、礼儀正しい…だと!?((」と言っていた。
ま「Aちゃんにお菓子を持ってきましたー!」
そ「ちゃんと魔法じゃなくて手作りだからね」
「大変だったんですからねー!」と言うまふまふさんとそらるさんからクッキーやマフィンが入った袋を貰った。……いい匂い。
それにしても今日は何かの日なのかよく解らない
そ「Aちゃんハロウィン知らないの?」
『はろ、うぃん?』
ま「簡単に言うと〖Trick or treat〗と言ってお菓子を貰う日です!」
う「簡単に言いすぎだろ」
……ハロウィン…。とりっくおあとりーと?
センラさんに言ってみようかな……。
『せんら、さん…』
せ「ん?どしたん?」
『と、とりっくおあとりーと…?』
センラさんにそう言ってみると、センラさんはピシッと石のように固まってしまった。
後ろでは志麻さんと坂田さんが「A…賢い!」と言っていた。
せ「かわええー!!!」
し「A、俺にも」
さ「ずるい!俺にも!」
志麻さんと坂田さんにも言ってみると、センラさんも含めてたくさんお菓子をくれた。
う「A、俺にも言って?」
『とりっくおあとりーと…?』
う「お菓子ないから悪戯して?」
悪戯とはよく解らないが、そのうらたさんの声と同時に家の中は大騒ぎになった。
案外、こういう日も良いのかもしれない…。
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オムレツ(プロフ) - あーありがたうございます!!まさか推しのセンラさんに命名されるなんて感動です。 (2020年9月12日 5時) (レス) id: 2c6ea49e9d (このIDを非表示/違反報告)
アイシャルト(プロフ) - らんま*VIIさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年10月23日 7時) (レス) id: a0038ad571 (このIDを非表示/違反報告)
らんま*VII - 拾われ系いいですよね♪大好きです。更新頑張ってください! (2019年10月23日 0時) (レス) id: c05bd8e5fa (このIDを非表示/違反報告)
アイシャルト(プロフ) - ねこさん» ありがとうございます!更新がんばります! (2019年10月20日 23時) (レス) id: a0038ad571 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - もうほんと素晴らしいのですので更新応援してます!頑張ってください! (2019年10月20日 23時) (レス) id: 86c077b51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイシャルト | 作成日時:2019年8月1日 10時