【歌.い.手】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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『着きました。ここが家ですよ』




４人を連れて家の中に入ると、朝の状態のまま何も物の位置などは変わっていない。
まぁ、当たり前なんだけどね…




し｢ほんとに誰もいないみたいやね｣




せ｢せやね…｣




リビングに連れて行く途中も４人はキョロキョロと周りを見ながら私に着いてきた。
あ、ちょっとそっちじゃないです坂田さん((





『お茶を淹れてくるので少し待っていて下さい』




キッチンに向かってお湯を沸かしているとうらたさんが来た。




『どうしました？お腹でも空きましたか？』




う｢別に腹は減ってない。手伝う｣




私をかなり敵視していたのに手伝うという単語が聞こえて驚いて停止していると、後ろの方でお湯が沸騰した音が聞こえた。




『え、あ、ありがとうございます。
ではそこのカップを取って頂いて宜しいですか？』




う｢あぁ｣




会話が少ないような気がするが、私と彼らでの関係ではこれは当たり前なのだろう。

紅茶をリビングに持っていくと、外を見ている坂田さんとセンラさん。雑誌を見ている志麻さんがいた。

あ、ちなみに来る途中に名前を教えて貰いました。




『熱いのでお気をつけください。あと宜しければクッキーもどうぞ』




クッキーを机の中心に置くとそろりと４人が手を伸ばした。そしてクッキーを掴んで口に入れてもぐもぐする４人を見て私は少しドキドキしていた。

実はこのクッキーは手作りで私が作ったと知れば食べてくれないと思うので言わないでおこう




さ｢んまい！｣




冷たい表情をしていた坂田さんは笑顔になって次々にクッキーを頬張っていった。ギャップが……
でも実はこの性格が本当なのかもしれない




『お口に合って良かったです。マフィンもありますけど食べますか？』




さ｢食べる！｣




このままではクッキーがすぐに無くなりそうだったのでマフィンの案を出してみると元気に答えてくれた。うん、元気は良いことですよ((

キッチンでマフィンを取り出しているとリビングから４人の声が聞こえた。




し｢おい坂田！食い過ぎだっつーの！｣


さ｢俺あんま食ってないで！？！？｣


せ｢いや、食っとるわ｣


う｢あぁ、食ってる｣




んー、この反応だとクッキーは好評……？

あ、ちなみに１０個あったマフィンは３０秒で４人は平らげました。ひゃー((

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