４人の鬼さん達に買われまして【浦.島.坂田.船】

鬼が５体 ページ5

ぼそっと坂田さんの呟きが聞こえた。……なんか聞いちゃいけないものを聞いた気がする。私は何も聞いていない。ウン、キイテイナイ((




さ｢この金棒なぁー、ちゃんと人数分あるんよ。だから４個。ちゃんと自分に合った物やから自由自在にできるから…｣




坂田さんは私の隣から移動して壁にぶら下がっている１個の金棒を手にした。

すると、私めがけて金棒を片手で振り下ろしたのだ。肩に激痛が走り、おそるおそる見てみると肩から血がたくさん出てきた。




『っう…』




さ｢良かったなぁ、走り出してたら今頃、肩やなくて背中がぱぁーっくりいってたかもなァ？｣




坂田さんは、持っていた金棒を戻して血が出ている私の肩に顔を近づけた。…まさか…




さ｢やっぱ美味しそうやなぁ…。いい匂い…｣




……pi×ivなどでよく見る怪物や化け物のご飯は人間の血…などはよく見るが本当にそうだとは思わなかった。
…あぁ、じゃあ先程の部外者の体は食べてたのか…？

そんな呑気なことを考えていると、｢…余裕そうやね。じゃ、イタダキマス｣と言い、志麻さんと同じように舌で舐め始めた。




『い…ったい…ッ』




傷口はかなり深めにいったのか、血はボタボタと垂れて床にまでついてしまった。そして、坂田さんはそれを気にせず舐め続ける。




『ん…っ…ふ、ぅ…っ』




なんとか声を抑えようとしても痛みでどうしても抑えられない。……なんかクラクラしてきた…




さ｢……ふぅ、ご馳走様。Aのおかげでお腹いっぱいやわぁ。疲れたやろ？寝てええんやで｣




その声と共に私はぷつりと意識を手放した。


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