13.いい思い出なんて ページ14
「私の世界の話、ですか…」
キラキラとした期待の視線がヒシヒシと伝わってくる。
私はあの世界が嫌いだったから、これといった輝かしい思い出なんてひとつもない。
話せる事なんて、何があるだろうか。
「…まず、私の世界に海賊はいませんでした」
完全に、というわけではないけれど、海で悪さをする人達を海賊とは呼ばなくなった。
そんな人達に、普通に生活していて遭遇することなんてまず無い。
「海賊がいねぇのか！！」
ルフィが身を乗り出す。
「うん。ここよりも便利で、ここよりも平和で、ここよりも安全で…」
少し言葉に詰まる。
どう考えても、あちらの世界の方が進んでいるのだ。
技術も社会も、平和でさえも。
「？…大丈夫？」
何も言わなくなった私を、ナミが心配して顔をのぞき込んでくる。
そんな平和な世界を思い出して苦しくなる。
何も、何一つ、いい思い出なんか無かったから。
「私は、あの世界が嫌いでしたっ…」
一粒だけこぼれた涙が、チョッパーの柔らかい毛に落ちて吸い込まれていく。
突然泣き出した私に彼らは驚かなかった。
「A、どっか痛いのか？おっ、おれ、重かったか？」
「訳あり、って感じね」
チョッパーを強く抱きしめて、顔を埋める。
上手く呼吸が出来ない。
「何か、向こうの世界であったんでしょうか？」
「そりゃあオメェ、泣くぐらいだからな」
過呼吸になりかけ、必死で息を吸っていると、頭を掴まれ無造作に撫でられた。
私を仲間にしてくれた時のルフィのように。
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ぷりん(プロフ) - 「ぱずる」さん» そうなんですね！何も知らずごめんなさい😿とても面白い作品でお気に入りです！更新頑張ってください応援してます✊🏻🤍 (2022年8月24日 0時) (
レス) id: 30c6d797b4 (このIDを非表示/違反報告)
「ぱずる」(プロフ) - ぷりんさん» 誤解させてしまってすみません！今この作品書き直しの途中でして、まだ14話からは更新できてない状況です。続編はまだ手をつけてないのでそのままなんです。誤解させてすみません点 (2022年8月23日 21時) (レス) id: 6f1abe1470 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - 13話から話が飛んでいて次の続編へ行ってしまうのですが14話からは作者様が消されてしまったのでしょうか😿 (2022年8月23日 21時) (レス) id: 30c6d797b4 (このIDを非表示/違反報告)
シェイガー(プロフ) - こんな現象が本当にあったらいいのにな〜笑笑 (2019年9月2日 3時) (レス) id: 524b76be29 (このIDを非表示/違反報告)
むちゅ - 学校も楽しくないし行きたくない、アニメを見てた方が、本当に幸せだと感じる。そう思うのは私だけですかね… (2017年1月9日 22時) (レス) id: 81902d63ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：「ぱずる」 | 作成日時：2016年8月31日 23時
