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12話 ページ14

至side

うざい。
一言で言えばそう。

ここ一週間、染井Aって女のせいでイライラが絶えなかった。
すきあらば部屋に入ってこようとするし。

マジなんなんだわ。
当の本人は気づいてるのかいないのか。

構わず入ってこようとするし。
何、あれなの?

殺しても殺しても生き返るラスボス級ゾンビ的な?
仕方がないから、部屋に入れた。

入れたら入れたで”つまんない”って顔をしてる。
…クソガキ。

出て行く気配もなく、暇だと言ったから、そこらへんのゲームでも勧めといた。
”簡単”とか言って、難しい奴を。




至)「はー疲れたー。今日はここまでに…は?」
振り返れば、凄い勢いでカタカタならしてるクソガキがいた。
ってか、何で出来てんの?

至)「ちょ、それ…」
あ)「話しかけんな」

ムカつくわ〜。
それ、俺が貸したんだけど。

ってか、俺の部屋なんだけど。
…まぁ、ゲーム中は話しかけて欲しくないからわかるけどね。

至)「じゃ、俺寝るから。適当に切って」

あ)「ん」
いつものフワッとした口調や笑顔は消え、その目は獲物を捕らえたソレにそっくりだった。
…ってか、俺達に似てる(廃人ゲーマー)

それを尻目に、ベッドに潜って寝た。




至)「…嘘だろ」
画面には”FIN”の文字。
その目の前で丸まって寝るクソガキ。

…あれを、一夜でクリアしたわけ?
ありえない。

至)「…変な奴」
幸せそうな顔で寝ているこいつの鼻を、ギュッとつまむ。

あ)「…んー」
険しい顔し始めたこいつに、いつしか笑いが溢れていた。

染井A。
うざい奴から、面白い奴に変わった。



あなたside

至)「おい、起きろ」

あ)「あてっ………何」
頭を叩かれ、目を開ければ、たるたるの顔。
…何で、たるたるが部屋にいるの。

至)「いっとくけど、ここ俺の部屋だから」

あ)「………うん」
ダメだ、頭が働かない。
とりあえず、ベッド行こうベッド。

至)「は、そこ俺のベ…」
たるたるが何か言った気がした。
が、体は正直で瞼が閉じていった。


次に目が覚めたのは、夜だった。
…ってか、いづみたんの声で目が覚めた。

監)「え、何でAちゃんが!?」

至)「…っち。入るなって言ったよな。お取り込み中なのわかんない?」

監)「ととりあえず!脚本読んどいてね!じ、じゃあ!お邪魔しましたー!」
バンッとドアの音で、完全に目が覚めた。

あ)「あれ〜?いづみたん?」

至)「ってか、あんたのせいだから」

あ)「?そ〜?じゃあお邪魔しました〜」

至)「は、おい」

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夢花 (仮垢) - またまたすみません、8話のとこ、「一様」じゃなくて「一応(いちおう)」ですぞ〜…こーゆーのって結構気になっちゃう性格でして(;´∀`) (2019年1月28日 19時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - 7話の所、「どこかえ」ではなく「どこかへ」ですよ〜。その他所々脱字があるので、一度確認するのをおすすめします。こーゆーテンションの夢主ちゃん好きよ← (2019年1月28日 19時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なーこ | 作成日時:2017年3月2日 14時

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