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11話 ページ13

あ)「たるたる〜、何してるのー」

至)「ん?あぁ、Aちゃん。…んー、お腹空いちゃって」
そう言いながら、冷蔵庫を漁る。
ふーん、なんて言いながら、たるたるを尻目にお茶を飲む。

数日過ごして見たけど、たるたるは未だ謎い。
なーんか、部屋にあるみたいだけど。

絶対に部屋には入れてくれない。
これは、もう立証済みだ。

シトロンを引き連れ、部屋を叩けば”忙しいから”といい笑顔で追い返された。
そんな事で、諦める私じゃない。

2日目も、部屋に行こうとした。
が、先に読まれたのか、ドアの外には”入室禁止”の札がかかっていた。

そんな事されたら、黙ってられないよね〜。
そんなこんなで、たるたるとの戦いは明日で一週間になる。

別に、どうでもいいんだけど。
なーんか、ムカつく。

…今日は、最後の賭けにでよう。

あ)「ねーねーたるたるー、何で部屋に入れてくれないの〜ね〜」
漁ってる後ろからのしかかり、ユサユサと揺らす。

至)「う、うーん…」

あ)「ねー、いーじゃーん」
最終兵器、駄々をこねる。
恥ずかしい。

いや、正直ものすっごく恥ずかしい。

至)「……はぁ」

あ)「…たるたる?」

至)「ねー、そろそろうざいんだけど。何なの、クソガキ」
いつもの笑顔が消え、ダルそうに睨んでくる。
きたー!

化けの皮、剥がれた。
ま、遅かれ早かれこうなると思ってたけど。

至)「で、何?何で俺の部屋が見たいわけ?フツーにヤなんだけど」
あーあ、ダメだ。
我慢しなきゃ…ニヤける。

あ)「気になるからだよ〜」
何でもないって顔で笑ってみせる。
これは、得意分野。

至)「気にならなくていーから。じゃ、俺は部屋戻る」

あ)「この状態から?」
そう。
私は今、たるたるにしがみついてる。

たるたるも気づいたらしく、更に睨みを効かせる。

至)「もしかして、俺に気がある」

あ)「にゃははは!面白いジョークだねぇ〜」

至)「…あんた、性格悪いよね、実際」

あ)「言われた事、ないね〜」
ニコニコと。
笑い続ける私を、たるたるはジーっと見つめた後、深いため息をつく。

至)「…邪魔、すんなよ」

あ)「うぃ〜」
ゆっくり手を離し、たるたるの部屋に向かう。
あはは、最終兵器強い。




あ)「…何だ、ゲームか」

至)「逆に何があると思ってたの」

あ)「いかがわしいもの!」

至)「…ガキ」
もう私の存在は諦めたのか、気にせづに、ゲームをし始めた。
たるたるに暇、とか言えば、舌打ちしながらも簡単なゲームを貸してくれた。

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夢花 (仮垢) - またまたすみません、8話のとこ、「一様」じゃなくて「一応(いちおう)」ですぞ〜…こーゆーのって結構気になっちゃう性格でして(;´∀`) (2019年1月28日 19時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - 7話の所、「どこかえ」ではなく「どこかへ」ですよ〜。その他所々脱字があるので、一度確認するのをおすすめします。こーゆーテンションの夢主ちゃん好きよ← (2019年1月28日 19時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なーこ | 作成日時:2017年3月2日 14時

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