怠惰な砂漠 ページ2
Aside
いつぞや,あの事件が過ぎてから特に何も無かったと思っていたが変わったことはあった。
……記憶力はいい方だと思っていたけどそこまで良くないのかもしれない。
tn｢Aｯ！｣
最近トントン先輩に絡まれるようになった。
鬱軍団(本人達に聞いた)だけでも大変なのに……。
『なんですか？』
tn｢す、き、な食べ物とかあるん？｣
『えーと……』
好きな物ねぇ……あｯ！
『デラックスメンチカツサンドとか,ですかね』
食べた事ないけど,絶対美味しいやつｯ！！
tn｢わかった！買ってくるわ！｣
そう言って人混みの中に入っていった。
『え,……』
待って頼んでないんやけど……。
ut｢なんか、大変そうやな｣
『そう思うのなら助けてください』
ut｢おｯ,図々しいなぁ！？｣
『……』
ナンノコトカナァ〜。
tn｢買って来たで！！｣
『……あ,りがとうございます』
｢卵サンド売り切れました！デラックスメンチカツサンド最後の1つでーす！｣
グリム｢オラオラ〜〜テメェらどくんだゾ！デラックスメンチカツサンドは俺様のものだ！｣
｢てめぇ割り込みすんじゃねぇ！新入生の分際で先輩の前に割り込むとはいい度胸だな！表出ろ！｣
グリム｢どうだ見たか,俺様の力を！このデラックスメンチカツサンドのラストワンは俺様のものだあ！にゃっはっは！あと焼きそばパンとクリームパンも俺様のものなんだゾ〜〜！｣
あ〜可愛い……可愛すぎてしんどいぃ……！
グリム｢にゃっはっは！！勝利の味,とくと味わわせてもらうんだゾ！｣
ラギー｢おっ。そこの君。すごいッスねぇ超人気のデラックスメンチカツサンド,ゲットできたんスか｣
グリム｢あん？なんなんだゾ、お前｣
ラギー｢あのさ,俺,今日ど〜してもそのパン買わないといけないんスけど,直前で売り切れちゃって。そこで相談なんスけどこっちのミニあんパンとそっちのデラックスメンチカツサンド,交換してくんないスか？｣
グリム｢はぁ！？絶対に嫌なんだゾ！｣
逃げてぇ！！グリム！！
ラギー｢まあまあ,そう言わずに。……はいっ,どーぞ｣
いやっ,でもラギー先輩の耳も良いんだよなぁ……。
グリム｢ふなぁ！？なんだコレ！？前足が勝手に……｣
ラギー｢はい,交渉……｣
『私いらないので先輩いります？』
tn｢んｯ！？｣
ラギー｢くれるんスか？まいど〜｣
グリムのパンが取られなくてよかったー。
悲しんでる顔なんて見たくないもんね。
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作者名：一 x他1人 | 作成日時：2021年11月28日 15時
