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ページ20

足が動かなくて、だんだんスピードも落ちていく






息が上がって上手く酸素を取り込めない







そして、僕は倒れた







体が重い、うごけない






そんなとき、ザザぁーと波の音が聞こえた






あたりは暗くてよく分からないけど多分海だろう






僕はどこまで来たんだろうか







自分自身どこにいるかも分からない







僕は砂の方へ体を起こし向かった






砂に足が取られ足がおぼつかない






そして僕は砂に体をあずけた






ただ波の音だけが僕の耳を刺激する





いまはなにも、考えたくない






その一心だった






でも、僕はずっと、目を背けていた







あの日、警察と母さんを待ってる時、僕は母さんを見つけていた





母さんの姿を






こちらを見て、母さんは言ったんだ






"またね"って、だから、その言葉だけをおって今まできたんだ








母さんが言った最後の"またね"を僕はずっと、何年も追いかけていたんだ






実現するはずのない"またね"を信じて








僕に背中を向けて歩いていった母さんの背中を追っかけて






曲がりくねった道も、荒れている道も






歩いてきた







それが今じゃ、道すらない







深いそこの見えない崖






もう、僕はこれ以上進めないみたい







この、気持ちのやり場がない僕は、地面を何度も何度も叩いた






この思いを少しでもなくしたい、忘れたい、消し去りたい一心で







何度も何度も砂を叩いた





こうでもしてないと、生きていけないみたいだから







声を上げて泣き叫んで膝をついて泣いた







一気に押し寄せる悲しみと、孤独感







あぁ、、僕と母さんはほんとに終わったんだ









"またね"って言葉は儚すぎるよ

。→←。



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中島侑李(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品大好きで毎日の楽しみでした!もしよかったらなのですがJUMPのメンバーそれぞれが父親になって子育てをする作品を書いて頂きたいです! (2020年3月25日 0時) (レス) id: 1f8c90ab72 (このIDを非表示/違反報告)
くるすけ - 続きをみたいです!待ってます! (2020年2月15日 18時) (レス) id: 022b55326f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪だるま | 作成日時:2020年2月6日 23時

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