政務官殿の憂鬱【マギ】

Ｎｏ．6 ページ7

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しばらくしてAとマスルールはシンドリアを出発した
戻ってくるのは1ヵ月後の予定らしい



『はぁ…』


「あ、ジャーファルさん今日4回目の溜息。」


『Aと一緒に行きたかった…。』


「本音駄々漏れですよジャーファルさん…。」




出発を見送った後、私はヤムライハの部屋に足を運んだ
話して少しでもこの気持ちを紛らわせたかった
けれどもピスティやシャルルカンに言っていじられても余裕でいられる自信はない



『どうして私じゃダメなんでしょうか…。
仕事なんてすぐに片付けてしまいますって…。』


「うーん…、あ！もしかして…。」



ハッとしたと思えば、言っていいものかと悩むヤムライハ

そんな反応されては聞かずにはいられなくて



『…言ってください。』


「その…前にAと飲みに行った時に、A行ってたなぁと思って…。」


『なにを…ですか？』




段々と聞くのが怖くなってきた
自然と指先に力が入る




「筋肉質な人が好みだって…。」


『…。』





私の腕は他の男の八人将に比べてとても細い腕だ
ヒナホホやマスルールに比べたら私の腕など小枝のようで頼りないのだろうか




「ジャーファルさん…。」


『…仕事に、戻ります。』




もうそれ以上考えたくなくて
私は仕事に没頭した





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