グレイス=フィールドの最年長 (ページ49)

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48話ページ49

Aside

待って……私は一緒に行けないの？

レイ「この地図を見てくれ」

『…A08-63までの地図？』

レイ「あぁ、それにこのバツ印は恐らく鬼の集落……それにA姉は体も弱い、だから今回は俺たちだけで行く」

レイにそう告げられてしまった。前の私だったらそこで諦めるでしょう…だけど今の私は、エマとノーマンから諦めの悪さを学んだ私

『嫌よ』

レイ「え？」

エマ「ん？」

『私も行くわ』

レイ「A姉……俺の話聞いてたか！？」

『えぇ、危険なんでしょ？だからこそよ…あなた達が怪我をしたら途中で病気になったら、誰が対処するの？』

レイが押し黙る

『それにガイドをおじさんに頼むんでしょ？もしおじさんが裏切ってころそうとしたら？私はノーマンにあなた達を守ってと言われたの』

エマ「…ノーマンから？」

『1番体の弱い私に言うなんてほんとあの子も何考えてるのか……ってことで、私も行くわ』

そう言ってレイを見つめる。レイはしばらく悩んだあとに渋々了承してくれた。今日はもう日も遅いので一旦私達も寝ることにした

次の日

エマが鳴らした鍋の音で皆が目覚めるとかなり嬉しそうに起き上がる

アリシア「A姉ちゃんあのね、あのね！すっごい眠れた！すっごい眠れたの！！」

『ええ、よかったわね！』

マルク「ねぇおふとんってこんなフカフカしてた！？」

ジェミマ「ね！最高！」

皆の布団を片付けているとドミニクとロッシーがうずうずしながらこちらへやってくる

ドミニク「なぁなぁ姉ちゃん！おふとん片付けたよ！だから…行ってきていい？いい！？」

『いいよ行っといで、夜寝る前から楽しみにしてたもんね』

すると2人は喜んで走ってお風呂場へ向かった

ロッシー「やったー！！」

レイ「オイ、無駄遣いするなよ」

ドミニク「はーい」

私達もお風呂に入りシェルターにあった服を着て、元々来ていた服を洗濯する

『あ、アリシア！髪の毛拭いて！シャツ大きいから腕まくって！』

ギルダ「1番小さくてこのサイズか…5歳児達には大きいわね」

『あとで何着か調整しましょう』

お風呂に入った後皆で食事をとる。ここにはお風呂もトイレもキッチンも畑までもある。想像以上に快適な暮らしができそうね