グレイス=フィールドの最年長 (ページ16)

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15話ページ16

Aside

11月2日木曜日

脱獄決行まで

あと6日

今は洗濯の時間

レイ「じゃあ確認するぞ、昼飯の後自由時間に入ったら俺がママを引きつける。ノーマンとエマは塀に上って下見、ドンとギルダは屋外...ハウス2階の南窓が見える位置にいろ、そしてA姉は外の玄関、もしもの事があった時ママを少しでいいから引き付けて」

『なるほど』

レイ「ママの目的は俺達の満期出荷、特にフルスコア4匹、幸い来月の定例出荷はない」

え、定例出荷がない？そんなおかしなことある？私が聞いたのは...

『ねぇ、本当に定例出荷ないの？』

レイ「？あぁ、ママが言ってた」

『嘘...定例出荷がないなんて、そんな事例見たことない』

レイ「……とにかく何かあれば下見は即中止、あくまで水面下制御可能を装うんだ」

そして時刻は午後1時

自由時間

逃げ道の下見開始

私は玄関付近に待機

『今のところ何もなし...ね』

すると突然開く扉……

『え……ママ？』

イザベラ「あら、ご苦労さま」

そういうと森の方へ入っていった……これは、下見中止で止めなきゃダメなやつ？

イザベラ「そうだ、あなたも来なさい...職場体験よ」

『……』

イザベラ「飼育監というものがどういうものか...教えてあげる」

『...はい、ママ』

そう言って私はママの後へと続いた