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ページ41

安「...」

『周りは更地ですので被害はでません。
それと、これは...遺書(てがみ)です。一応、渡しておきますけど、
いらなかったら捨ててください』

安室は何も言わずにAから距離を
とり、黙って封筒を受け取った。

『...家を燃やす前に、机の上に通帳とカードが
あります。パスワードのメモも残してきました。
割りに合わないかもしれませんけど...報酬は
それでお願いします』

ぺこりと頭を下げてキーを回し運転席に
乗り込んだA。

『最後の最後にわがまま言っちゃって
すみません...今までありがとうございました』

安「...」

安室が何かを言いかける前にAは
アクセルを踏んだ。

バックミラーには封筒を見つめる安室の姿。

その姿が見えなくなると

『う...うう...!』

大粒の涙を流してハンドルに顔を埋めた。






ジ「呼ばれたワケ...もちろん分かってるよなァ?」

柱に手錠で片手を繋がれた状態のAに
ジンは銃口を向ける。

ジ「まさかお前がFBIの鼠だったとはな」

バサッとジンはAの足元へ資料を投げた。

そこにはAのFBIとしての資料の数々...

ジッとその資料に視線を落としていると、グイッと
ジンに顔を上げさせられる。

ジ「残念だローズ...いや 本名はA、
だったか」

『...』

ジ「あばよ...」

『んっ...!?』

ジンが、Aの唇に自分の唇を重ねた...

そのままロックを外し、銃口をAの胸に当て
引き金を引こうとした...

その時


ガチャ


ジ「 『!』 」

古びた扉が勢いよく開き、姿を現したのは...

安「彼女を殺すのはまだ早いですよ」

安室さん...!?

どうして...と目を見開くA。

驚きのあまり声が出ない。

安「これを見てください」

バッと安室がジンに分厚い書類を渡した。

そこには...

ジ「...なんだこれは」

安「組織の鼠を炙り出す為のダミーですよ」

書類には、Aと同じ組織に潜入している
FBI...公安、CIAなどの捜査官の資料が詰まって
いた。

そしてその資料の捜査官は全員、組織のメンバー。

これは一体...

ジ「FBI捜査官ベルモット 公安警察ウォッカ...
なんだこのふざけた内容は」

安「言ったでしょう、炙り出す為のダミーだって...
皆さんのお名前をお借りして偽物の資料を
作ったんです」

それをノックの疑いのあるメンバーを見せて
油断させる...その為に作ったと安室は説明した。

*→←安室透 * 守ってみせる



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みち - 43ページのジン可愛すぎかよ… (2019年5月1日 4時) (レス) id: 737d5e15b0 (このIDを非表示/違反報告)
レモーン(プロフ) - 音さん» 大丈夫ですよ! (2019年2月26日 3時) (レス) id: df95101de3 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません...。 2回目にしたコメント字が抜けてました...。 私は修学旅行編はアニメで見した。 これ正しくはアニメで見ました。 でした。 すみませんでした...。 (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 作者さんにお聞きしたいことがあるのですが...。 作者さんとお話したいと思っているのですが...。 ここ以外でお話することって可能ですかね? (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません...。 私は修学旅行編はアニメで見した。 ここの小説ではこの修学旅行編を書いてる 人って居ないですよね? ここの小説でも読んでみたくて探しては みたのですが...。 いつかここでも読めたら良いですよね?...。 (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモーン | 作成日時:2017年9月27日 23時

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