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ページ35

『何してるの!?せっかく手に入れた情報を...
組織を潰せるかもしれなかったのに!!』

バ「それでも!!」

声を張り上げるバーボン。

バ「それでも...あなたを死なせなくない...!!」

『...バー、ボン...』

グッと手首を掴む腕に力を込めたバーボンの
背中を見つめるA。

ドカァァン

倉庫から出た瞬間、大爆発が起こり地面に伏せ
頭を抑えた。

ウーウー...

遠くからパトカーや消防車のサイレンが聞こえ
慌ててホテルの駐車場まで駆ける。




結局 ソルティの身柄は確保できず、USBを
取り返すという任務は遂行できたものの、
コピーした小型パソコンは灰になり、情報は掴めず
じまいに。

『...私のせい...ごめんなさい』

顔を俯かせて拳を震わせるA。

バ「...あなたのせいじゃありませんよ」

『...』

バ「...組織の情報よりも...僕にとってはあなたの
存在の方が 重かった...警察失格、ですね」

『...なんでそこまで...私にこだわるの...?』

ちらっと瞳を覗かせるAにバーボンは答えた。

バ「貴方の瞳が...綺麗だから」

『は...?』

バ「それだけじゃ、ダメですか?」

バーボンはジッとその青い瞳でAの瞳を
捉える。

『...理由に、なってない...』

ふいっと視線を逸らしてそう言った。

バ「兎にも角にも、幸いにもUSBを取り返す
組織の任務は遂行できた事ですし...」

バーボンはUSBを胸ポケットにしまって
エンジンをかけた。

『お祝いでもしますか?この近くに美味しい
ディナーがあるホテルがあるんですよ』

ニコニコして言うバーボンにAは...

『...いいわよ』

小さい声で答えた。

予想外の答えに一瞬固まったバーボン。

バ「それは...ローズとしてですか?
それとも、FBIとして?」

『一人の、女として...』

バ「...知りませんよ、どうなっても」

何も答えず窓に視線を向けたままのA。

バーボンはハンドルを握り車を走らせた。




あれから数日後、Aはいつものバーの
カウンターにいた。

チリンチリンと扉が開き、Aの隣に腰掛ける男。

バ「いつもので」

「かしこまりました」

バーテンダーがホワイトローズを作ると
頬杖をついていたAが口を開いた。

『もう一杯...いい?』

「シャルドネでございますか?」

『ううん...』

一瞬、首筋から赤い痕を覗かせてAは言った。



『バーボン』


end

服部平次 * 告白→←*



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みち - 43ページのジン可愛すぎかよ… (2019年5月1日 4時) (レス) id: 737d5e15b0 (このIDを非表示/違反報告)
レモーン(プロフ) - 音さん» 大丈夫ですよ! (2019年2月26日 3時) (レス) id: df95101de3 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません...。 2回目にしたコメント字が抜けてました...。 私は修学旅行編はアニメで見した。 これ正しくはアニメで見ました。 でした。 すみませんでした...。 (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 作者さんにお聞きしたいことがあるのですが...。 作者さんとお話したいと思っているのですが...。 ここ以外でお話することって可能ですかね? (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません...。 私は修学旅行編はアニメで見した。 ここの小説ではこの修学旅行編を書いてる 人って居ないですよね? ここの小説でも読んでみたくて探しては みたのですが...。 いつかここでも読めたら良いですよね?...。 (2019年2月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモーン | 作成日時:2017年9月27日 23時

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