【名探偵コナン短編集】

＊ ページ24

コ｢じゃあ僕...掃除の邪魔しちゃ悪いから
か、帰るね！｣

園｢そう思うなら初めから来るなっつーの！｣

蘭｢気をつけてねー！｣

駆け足で帰ろうとするコナンにAが近づいた。

『ねぇ、コナン君』

コ｢な、何...？｣

『ちょっとごめんね』

そう言ってコナンの袖をまくるA。

そこにはやはり、丁度手で掴んだように痕が
残っていた。

Aは何かを確信すると袖を戻す。

『ねぇ、コナン君って新一の親戚だったよね？』

コ｢う、うん！遠いね！｣

『そっかぁ。じゃあさ新一に伝言、頼めるかな？』

コ｢し、新一兄ちゃんに？｣

Aは口に手を添えてコナンの耳に寄せる。

『次会ったら...返事するね、って』

コ｢(どきっ) う、うん！分かった！新一兄ちゃんに
伝えとくね...！｣

『...あと、殺すって伝えといて♡』

コ｢え、なんで？...あ、いや、う、うん分かった...！｣

Aは手を振ってコナンを見送った。


“ 殺すって伝えといて♡ ”

『 (そりゃもちろん...人のファーストキス
奪ってくれたんだから、ね...) 』

そう心の中で言ったAの顔は、
満更でもなかった。


END


コ｢...なぁ灰ば...｣

灰｢嫌よ｣

コ｢た、頼むよ！あと1回だけ...！｣

灰｢嫌よ｣

コ｢お願い！この通り！｣

灰｢嫌よ｣

降谷零 ＊ 想い→←＊

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