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138話 ページ38

梓side

Aに誤解をされた
台本の読み合わせとはいえ告白のシーンだ
タイミングが悪すぎる

誤解をとくにもAは部屋には入れてくれない


「Aー、忘れ物はないかー?」

『椿さんじゃないんだから無いです』

「ひどっ!」


えっ...何で椿の部屋から彼女が?
もしかして、昨日二人はずっと一緒に居たってこと?

「あ、梓。おはよー」

「A、椿と一緒だったんだ」

『はい...』

俯く彼女の表情は見れない

「お兄ちゃんと一緒に寝てたんだよなー?」

椿と一緒に?
椿と一緒に寝て何もないわけがない

「椿...」

「あ、何もしてないから。な?A?」

『お兄ちゃんって呼ばされましたけどね』

「お兄ちゃんなのは事実だろー?」

『まぁ、はい』

仲が良い
まるで、本当の兄妹みたいだ

「A、先に駐車場行ってて。やっぱり忘れ物しちゃった」

呆れながら先に駐車場へ向かう彼女

「椿、彼女とは...」

「何もなかったよ。何も出来なかった」

「それはどういうこと?」

「俺、Aのこと好きだよ。でも昨日色々あって思ったんだよねー。Aのことを守りたいって。Aの笑顔を守れるなら俺、お兄ちゃんでも良いかなって」

「椿...」

「じゃ、A待ってるし行くな」


今の椿は僕が思ってた以上に大人だった
子供なのは僕だけなんだ

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アリス(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2018年12月19日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
のん - とってもおもしろかったです!梓と主人公には幸せになって欲しいです!! (2018年5月13日 20時) (レス) id: 1a1dee6257 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2018年1月21日 1時

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