135話 ページ35
さっきあった出来事を全て椿さんに話した
椿さんは困った顔をしている。やっぱり言うべきではなかった
「梓が絵麻に告白なー」
『好きって言ってました。絵麻以外に何も要らないって...』
「それ演技じゃね?」
演技?
「今度、恋愛系のアニメあってさ、その台詞俺も知ってるし台本の読み合わせだと思うけど」
『でも絵麻に...』
「たまに台本の読み合わせを絵麻にして貰ったりして貰ってるんだ」
本当に演技なのかな
梓さんが分からない
「ケーキだ!」
さっき落としてしまったから、形が崩れてぐちゃぐちゃになってしまった
まるで、そのケーキは今の私の感情を表してるようだ
『椿さん、このコーヒー梓さんに渡してくれませんか。私帰ります』
「もう帰っちゃうの!?」
今は絵麻と梓さんの顔は見たくない
「待って、せっかくだしケーキ一緒に食べよ。キミが持って来てくれたんだし」
「俺ショートケーキにしよ☆キミは?」
『じゃあチョコレートケーキで...』
「OK〜」
楽しそうにケーキを取り出す椿さん
「美味いな」
『口の周りにクリームついてますよ』
「えー、マジで?取ってよ」
ケーキを無邪気に食べる椿さんはまるで
『子供みたい...』
「Aも口元ついてるよ」
『えっ...ティッシュはどこだっけ』
カバンの中にあるティッシュを探すもののスグに出てこない
無いな...
『椿さん、ティッシュありま___っ!』
「ごちそうさま☆」
椿さんにペロリとクリームがついてるところを舐められた
「子供はこんなことしないだろ〜」
イタズラを成功したかの様に喜んでる椿さん
相変わらずだな
ケーキ食べたら帰ろう
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アリス(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2018年12月19日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
のん - とってもおもしろかったです!梓と主人公には幸せになって欲しいです!! (2018年5月13日 20時) (レス) id: 1a1dee6257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2018年1月21日 1時