133話 ページ33
結局あれから忙しく朝日奈家に帰っていない
連絡は取ってるし問題ないし様子も変わらない
それに帰る理由がない
誰かの誕生日があるわけでもないし...
そういえば、前に梓さんが泊まった時、コーヒーを持って帰って貰うの忘れてたな
絵麻に会いに行くついでに持っていこうかな?
あっても飲まないし
絵麻に連絡をし朝日奈家へ向かう
手土産にケーキを買ったし、みんなで食べようかな
朝日奈家に着くと静かだった
今日はほとんどの人が仕事なのかな
リビングを覗いてみると絵麻と梓さんの姿があった。コーヒーも渡せるしちょうどいい
「好きだよ。キミが好きだ」
えっ?
「もうキミ以外に何も要らない」
「梓さん...」
梓さんが絵麻を好き?
じゃあ...私はなんなの?さんざん困らしておいて何それ
ドサッ
「A!?」
あまりの衝撃でケーキが入っている袋を落としてしまった
「A、これは違うんだ!」
何が違うの。目の前で告白してるのを見て違うって否定されても...
『失礼します』
「A待って!」
「梓さん、行かないで下さい!」
梓さんと絵麻の顔を見ず私は自分の部屋に向かった
梓side
Aが帰ってくる
この間はおかえりと言ってあげれなかったから1番に言いたいな
彼女が帰ってくるのは夕方だと聞いていた
前みたいにすれ違いにはなりたくなかったから仕事を早く終わらして帰って来たら昼過ぎだった
時間もあるし台本の確認をしようかな
リビングのソファーに座り台本を読む
「梓さん、お茶でもどうぞ」
「ありがとう」
リビングに居た絵麻がお茶を入れてくれた
「そうだ、ねぇ、今時間ある?台本の読み合わせに付き合ってくれない?」
「良いですよ」
彼女に台本の読み合わせを頼まなければAは誤解しなくて済んだ
早く誤解を解きたい
けれど絵麻がそれを許さない
「もう、Aから離れて下さい」
絵麻...
諦めれるなら苦労しないんだよ
456人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリス(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2018年12月19日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
のん - とってもおもしろかったです!梓と主人公には幸せになって欲しいです!! (2018年5月13日 20時) (レス) id: 1a1dee6257 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきんこ | 作成日時:2018年1月21日 1時