127話 ページ27
「残念ながら、あそこのホテルは満員なんですよ」
「は?」
急に話しかけられ力が緩まったのと同時に
声のする方を見ると梓さん
「だから...ホテル満員なんで諦めましょうか?」
「何でお前に」
「諦めましょうか?」
「ひぃ!?諦めます!すいません!」
梓さんの黒い笑顔に怯えて彼は走り去っていった
「はぁ、大丈夫?」
『どうして梓さんがここに...』
「棗から連絡が来たんだよ」
『棗さん?どうして』
「...ほら、帰るよ。家まで送るよ」
それからは梓さんは無言だった
梓side
昼に棗から連絡が来た
[梓、今大丈夫か?]
「何?忙しいんだけど」
[Aが合コンに行った]
は?彼女が?
「どういうこと?棗何で止めなかったの」
それに、どうして僕に伝えるの
[止める必要ないだろ、あいつの意思だ。それにAにも出会いがあっても良いだろ]
「...彼女が心配じゃないの?」
[まぁ、酒さえ飲まなければ大丈夫だろ]
棗が思ってる以上に彼女は空きだらけだよ
[心配なら行けば良いだろ、◯◯◯って店だ。じゃあな]
「ちょっと!」
棗は自分が言いたいことだけ言って電話を切った。自分勝手だね
確かにAに彼氏が居ても可笑しくない年齢ではある。今まで出会いがなかっただけで
社会人になると色んな出会いもある
そんなこと分かっている
だけど気付けば足が動いていた
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アリス(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2018年12月19日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
のん - とってもおもしろかったです!梓と主人公には幸せになって欲しいです!! (2018年5月13日 20時) (レス) id: 1a1dee6257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2018年1月21日 1時