絵麻の妹はクールで男性恐怖症です4

116話 ページ16

絵麻side

Aが帰って来て数週間が経った
Aが出ていった原因は椿さんと梓さん

私の件があってAは多分心配で帰って来てくれたんだろう


「絵麻どーしたの？絵麻もアイス食べるー？」

「椿さん、梓さんもうAに深く関わらないで下さい」

「それはどういうこと？」

「そのままの意味です。Aは昔一緒に居たお兄さんに裏切られて...新しい家族が出来てやっと私達にも居場所が出来ました。なのに！椿さんと梓さんがAを好きになるから！」

「好きになったら止まらなくなるもんじゃね？」

「椿」

いつになく真剣な椿さんに何も言い返せない

「確かにAは僕達が原因で出ていった。それは反省してる」

「私は反省してもらいたいんじゃなくて！」

「絵麻、誰かを本気で好きになったことある？俺がAを色々困らしてるのは自覚してるつもり。けど好きなんだ」

「何度も諦めようとした。彼女は妹だ、家族だ。だけど僕達にとっては１人の女性なんだ」

どうしてAなの...
椿さんと梓さんは良い人だ。だけど、きょうだいだし家族だし男女の関係をもつなんてダメだ

「絵麻がAを想うように僕達も彼女が大切なんだ」

「ごめんな。いいお兄ちゃんになれなくて」

2人が真剣なのはわかってる
だけどAが苦しむのはもう見たくない


「私は...認めれません」


私は椿さんと梓さんが居るリビングを後にした

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