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第61話 ページ13

式も終わり自由時間になった
帰りたいものは帰ってよし。残りたいものは残ってよし

帰ろうと思っていたものの...

『うぅ...欲張って食べ過ぎてしまった』

食べ過ぎた私はトイレに居る

三日月さんも食べてはいたが、体が丈夫なようだ

そろそろ戻らないと心配するよね


『お待たせしました』

って、あれ?
此処まで待っていてって言ったのにな...

また、何処かに行ったのかな?

『三日月さーん?』

周りを見渡すが見当たらない

人が多いな
こういう時にGPSがあれば便利なのにな


ドンッ!


『わっ!?』

「すまない。怪我はないか?」

『いえ。こちらこそ見ていなかったから...』

顔を見上げると、そこには違う本丸の三日月宗近が居た

「誰か探しおるのか?」

『三日月宗近を』

「そうか。この辺りには居なさそうだな」

『そのようですね』

「俺も探すのを手伝おう」

『良いんですか?』

「うむ。心当たりはあるか?」

『もしかしたらスイーツの所に居るかもしれません。気に入っていたみたいなので』

「では、そこへ向かうとしよう」

三日月宗近に三日月宗近を探して貰うって不思議な状況だな

『今更ですけど三日月さんの主さん、心配なさるのでは?』

「構わんさ。しばらく戻ってこんだろう」

『そうですか』

「それに、お主を放っておけない。そんな気がした」

『私が迷子になったわけじゃありませんよ』

「はっはっは。わかっておる」

今日初めて出会った三日月宗近
それなのに、懐かしく感じるのはどうしてだろう



「そうか。新人か」

『はい。もうすぐ1年になります』

雑談をしながら三日月さんを探す私達

『見習いの時に教えて貰っていても、いざ1人となると大変で慣れないことだらけであっという間でした』

「お主が見習いの期間で世話になった本丸はどのようなとこだ?」

『それが教えて貰ったことは覚えてるんですけど記憶が曖昧で...特に刀剣男士のことはあまり覚えてないです』

「それは残念だな」

『ただ、唯一分かることはこのシュシュは私が買ったものではなく、見習い期間中に誰かからの贈り物なのではないかと思っているんですけど』

「その髪飾り...」

『どうかしました?』

「いや...可愛らしい髪飾りだな」

『はい。私のお気に入りです』

「そうか...」


(偶然なのか、このおなごと同じ期間に起こった出来事を俺も失っている。不思議とこのおなごの隣に居ると落ち着く。主には感じたことがない感覚だ。俺達は出会っているのか?)

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設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 三日月宗近   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年9月22日 20時

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