大好き症候群【占い師】 (ページ5)

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私は今、写真家ジョゼフさんに追いかけられている。

突然写真の世界から出てきて鉢合わせたものだから、

ハンターをその場で停止させれる花火を焦りすぎて不発、一つ無駄にしてしまった。

打ち上げ花火後もう一個しかないし、後四十秒立たないと使えないのに…！！

「あ、あ、あ、あ、あの！！！ジョゼフさんって！？すっごい！？イケメンですよね！！

美形ですよね！！スタイルもいいですよね！！せせ、性格はどうなんだろうなぁ～！？」

とりあえず花火を上げられるようになるまで時間を稼ごうとそういうと、

ジョゼフさんは少しため息をついた。

「逃げるためにお世辞なんて見苦しいなぁ…。君も負けたくないんだろうけど、

僕も負けたくないんだよね。だから大人しく殴られてよ」

ジョゼフさんはそう言って、剣をふる

「殴るじゃなくて、切るですよね！因みにそれ凄い痛いですからね！」

「はいはい、それと僕の後ろをついて回ってるイライ君はどうしたの？」

そう、実はイライさんは対戦中、私と鉢合わせてからずっと私の後をつけてきていた。

解読中もずっといるし、私が解読をやめたらイライさんもやめるし、

更に集中したいからイライさんから逃げようとするんだけど、

逃げられないし、まいたところで彼には天眼がある。

と、まぁ、それはさておき、イライさんが私をつける理由が驚異的で…

「対戦中のAは普段と違う感じで可愛いんだ。私はそれが見たい」

対戦だよ？大丈夫？と、煽るように人差し指で頭をつつくジェスチャーをしてやりたい。

ここまでくると、軽く私の依存症とか、それとも症候群とかの域に達してるよね。

いや、それは元からか…。私が今のイライさんの頼りなさに絶望していると、

ジョゼフさんはイライさんに若干の引きつつ、話し出す。

「へ、へぇ、よ、よかったじゃんA。可愛いってさ」

「そういいながら剣ふるのやめてくださいよっ！

イライさんも私が殴られないように梟を使ってくださいヨォオ！」

「いや、でもそうしたら焦ってる可愛いAが…」

いやいや！その可愛い私が今、剣で切られそうな状況ですからっ！

この人、エマさんの前で私の事守るって言ってたよね！？

私は叫んだ

「もおおおおおおお！！いいです！花火打ち上げるんで！！」

40秒は経った。今花火を使うのは惜しいんだけど…、イライさんが梟を使ってくれないんなら…。

私がそう思って、花火を使おうとすると、救世主が来た。