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「ジュンのやつ自分の帽子をAさんに被せて、しつこく一緒にいたがるし、本当にむかつきますよ！」
「茨君、ちょっと声おっきい」
「自分Aさんが好きですから！ジュンがベタベタ引っ付くのはすごい嫌ですから！」
お酒をたくさん飲んだ茨君は徐々にテンションが上がってきて、ジュン君の愚痴を吐き出す。
せーので敬語はやめましょうって言った茨君は結局敬語のままで、ジュン君と似てて敬語に慣れてるんだろうなあって。
ジュン君のは玲明に入ってからとってつけたものだって話を聞いたけど、茨君は高校生の頃からコズプロの副所長だったから余計だろう。
「茨君これ美味しいよ」
「ほんとうです？一つこっちのお皿に置いてもらっていいですか」
「ああ、うん」
ジュン君の時は「あーん」とか言って口を開くからそのまま食べさせたりするけど、茨君がお皿に置くようにと言った時に確かにそうだなと納得した。
漣ジュンという男が天然タラシで、一緒にいたせいかこっちまで感覚が麻痺してきていた。
「Aさんは自分の告白に答えるつもりはありますか」
酔っ払った状態で告白の答えを聞くのはどうなんだろうか。
お酒の付き合いも多いはずだし、酔うことなさそうと思えばそうでもない茨君。
今はきっと冷静にモノを考えれていないだろうなあ。
「Noって今伝えた方がいい？」
「もうNoって言ってんじゃないですか」
たしかに。
「ちっとも報われなくて辛い恋ではあるけどあの天然タラシ思わせぶりなジュン君が好きなんだよね」
「そんなの知ってます。この前聞きましたし」
「はあ、ジュン君は思わせぶりなくせに彼女いるし、茨君を好きになれたらどれだけ幸せか」
好きになってくれないくせに、距離は近いしキスするし口説くし本当に最悪だ。でも、好きだ。
「そろそろ飲むのやめないと明日に響くよ」
「頭ガンガンしてきました」
「ほらみろ」
＿＿＿
七種茨。この男策士である。
漣ジュンが葛篭Aを好きなのを知りつつ、絶対に両片思いである事は伝えない。
そして悩むジュンは「彼女ができたとでも嘘をついて様子を見てみたらどうです？」と言われまんまとその毒蛇の罠にかかった。
ジュンもAに茨が告白したことを聞いて、薄々茨の作戦に気づき始めている。
一方Aは巻き込まれて苦労している、この中で一番の苦労人である。
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悪者(プロフ) - 莉央さん» コメントありがとうございます！ゆっくり更新ですががんばるのでこれからも応援よろしくお願いします🙇♀️ (2023年1月1日 11時) (
レス) @page18 id: f095c849de (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - 切ない…好き… (2022年12月25日 17時) (レス) @page18 id: cdf713c673 (このIDを非表示/違反報告)
悪者(プロフ) - 美玲さん» いえ!!!私が勝手に所長にしていたので、なんでだ?って思われてた方がいるのはおかしくないですよ!むしろ分かるようにかけていない節はあるので💦わざわざコメントありがとうございます!更新頑張りますね✊🔥 (2022年7月22日 18時) (レス) id: 16d60067cc (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - そうなんですね！すみません、理解力と語彙力と画力は微塵もないばかりに……(最後ふたつは関係ない）ようやく理解しました！更新楽しみにしてますね！頑張ってください!!!!! (2022年7月22日 15時) (レス) id: 0536cf4548 (このIDを非表示/違反報告)
悪者(プロフ) - 美玲さん» はい!茨くんは副所長ですが、このお話の中では昇格して所長という設定に勝手にしてます😵💫昇格の仕組みとかはいまいち知らないんですけど茨くんだったら20歳超える頃には偉くなってるんじゃね?と思いそういう設定にしてます笑 (2022年7月22日 8時) (レス) id: 16d60067cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悪者 | 作成日時：2022年5月16日 19時
