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「ほら、監督生くん。チキンスープっすよ〜」
「……!!」
「ハイハイ、熱いですからゆっくり食べ……聞いてない」
「食欲があるのは良いことじゃねぇか」
「いやまぁ、そうなんスけど……
火傷したら元も子もないですし……」
「あっっっっつ!!」
「ほら言わんこっちゃない!」
どういう訳か、ジャックの背中に乗せられたと思ったら風の速さでオンボロ寮まで来ていた。
??説明プリーズ、ミー。
そしてまだこの二人の名前を教えてもらってない。ジャックはどっか行った。……つまり、俺はこの目の前にあるチキンスープとやらに食いつくしかないのだ。
目が合っても、気まずいだけだし。
「今ジャックくんが薬を貰いに行ってますからね。
あ、ちゃんと保健医に見てもらった薬っスよ!」
薬。
薬、いこーる、苦い。
ジャック帰ってくるな、ジャック帰ってくるn
「ただいま帰りました」
いや、なんで噂をしたら来るんだよ。
帰ってこいって願えばよかった。
「うんうん、これだけ食えば薬も飲めるっスよ!
はい、水」
いや、『はい、水』って。
なんだその拒否権がないシステム……。
「あ〜……あっち、向いてて、もらっても」
「なにかあるのか?」
「え〜と、え〜っと……」
「……まさか、監督生くんは薬が嫌いとか」
「いや、えっと、
……はい」
はい、と返事をすると、ジャックは真顔で分かると共感をしてくれた。
「だよな!?」
「まぁ、苦手ではあるが飲む時は飲むぞ」
……裏切り者!!
「ほら、駄々こねてないでさっさと飲んだ方が身のためっスよ〜」
「うぅ……」
さっきからシーツを掛けてくれたりスープを作ってくれたりと、まるでお母さんのような人が薬を俺の口に運んでくる。
「……おい、草食動物
ラギーの言うことを聞いたら、これやるぜ」
その手にはドーナツが握られていた。
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Ray - この小説を読むと暖かくて優しい気持ちになれるので大好きです!これからも更新頑張ってください! (2022年8月17日 0時) (レス) @page39 id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます!私は監督生くんの年齢と離れているため、実際の口調と合っているか分かりませんでしたが 同年代の方にそう言っていただけて幸いです!これからも頑張りますー! (2022年8月8日 22時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 初コメ失礼します!前からこのお話は読ませて頂いております!!最新話、とても面白かったです。男主くんに年が近いのか親近感わきます、、、、、。英語がわからないのは辛いですよね、。これからもお体に気をつけて、頑張ってください!応援してます! (2022年8月7日 21時) (レス) @page39 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
筆跡(プロフ) - おいさん» コメントありがとうございます!あそこは私も書きながら笑っていました(笑) 更新頑張ります! (2022年1月30日 3時) (レス) id: defeff8d6b (このIDを非表示/違反報告)
おい(プロフ) - 最後みんなの心配さにホワッとして笑っちゃいました!笑 これからも更新楽しみにしてます! (2022年1月29日 23時) (レス) @page37 id: cdba16656d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆跡 | 作成日時:2022年1月13日 7時