【文スト】また、雨の降る日に

雨 ページ5

私の毎日の日課。

一、起きたら直ぐに空を見る事。
二、今日の天気を受信機(テレビ)及び携帯で確認する事。
三、……雨だった場合、少しお洒落する事！！！



「よっし！」

誰も居ない部屋でガッツポーズを取り、寝巻きを脱ぎながら急いで台所(キッチン)へと向かった


時刻は七時半である


こんな格好は誰にも見せられない。

慌ただしく焜炉にフライパンを置いた
冷蔵庫から卵を取り出して油も引かないで火をつける、のと同時に片手で食パンをトースターにイン。

卵も割る

「あ、双子！やったね！！」


ちっぽけな幸せも偶にはあって、

ポットに水を入れて電源を入れる。

まるで遠足前夜の様に喜んで洗面所へと向かった
卵と食パンを焼いている間にも戦いは続きます


今日の天気は_______晴れ。
燦々と輝く太陽がAを照らし、空は雲一つ作らないで地上を覆っている所謂快晴。なのだが、流石近代
この世には『降水確率』というものがあってね？

ふっふっふ、今日十七時からの降水確率は八割。

なんという事でしょう。之はもう十割と云っても過言では無い数なのだ


先ず顔を洗って髪を梳かした後、毛髪乾燥機(ヘアドライヤー)で乾かす
普段の出勤では絶対にありえないけれど、今日は雨の日なのでアイロンを使います

すると、台所からチンッ！という可愛らしい音が響いた


「…………あああああ卵！」


やばい忘れていたお願いします黒焦げだけはご勘弁を！！なんて電気製品は放って台所に駆け込んだ

目前ではプスプスと黒煙を上げるフライパンが。
其処へこんがりと焼けた食パンの芳香が漂っていて


「セーフ！食べれる！あっ、つ！」

そのまま勢いでお皿を出して熱々の食パンをなんとか移す事に成功、その上に目玉焼きを乗っけた。
二つの黄身が可愛い____だけど時間は止まってくれない

更に冷蔵庫からケチャップにチーズに昨日の残りのレタスにハムを放り出し適当に乗っけた。
後はもう１枚の食パンを乗せれば完璧だ

早く食べたい、けど

「っぐ、皺があああ……よし、」


鏡の前で気をつけのポーズを取り身支度を整えた。よし、完璧。

心の中で再度ガッツポーズを取った。
後はカップにインスタントコーヒーを入れ食すのみ。朝の珈琲、之は欠かせないね

一人暮らしの女ってのは決して煌びやかなモンじゃない。

朝ご飯は何時もと一緒で夜ご飯も大体お弁当


一口飲んで「ふう」と息を吐いた
時間を見る

「え、やば、」

時刻は既に八時を回っていた

雨→←晴れ

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