氷の造形魔法 ページ8
グレイ side
「そうか?」
Aに俺の魔法を好きだと言われ、顔が緩む。
そして、俺は力を手に込めてじわじわと氷を作った。
出来上がってきたそれは、妖精の尻尾の紋章。
「わぁ!!」
「氷の魔法さ」
「氷ってアンタ、似合わないわね」
「ほっとけっての」
ルーシィは、考え込むと
氷!火!…あ、だからアンタたち仲悪いのね!!
と余計なことを口走る。
「そうだったのか?」
「どうでもいいだろ!? そんな事ァ」
エルザの前で仲が悪いは禁句だっつの。
『私の、魔法は今回の仕事での…お楽しみね、ルーシィ。』
「その状態じゃ使えないものね」
俺は息苦しそうにしているAに声をかけた。
「あんま無理して喋んじゃねぇぞ?」
『グレイ…ありがとう。』
そう言うと俺の上着の裾をぎゅっと握しめる。
あー、やっべ///
不謹慎だけどめちゃくちゃ可愛いな!! こいつ。
Aが自分からこんな風に甘えることは
少ないため破壊力倍増だ。
「エルザー!
グレイがAを見て鼻の下伸ばしてるよー」
「ばッ!!ちげえよ!///」
「やらしっ!」
「私のAに手を出すとはいい度胸だな、グレイ。」
ハッピーめ!余計なこと言いやがって!!!
おかげでエルザの視線が強烈に痛い。
「つ、つーか
そろそろ本題に入ろうぜ!」
俺はとっさに話を変えた。
*
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作者名:ゆうの | 作成日時:2014年1月29日 6時