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ひらめき ページ40

あなた side






「何だよォ!!!昨日あれだけ

月を壊すのは無理とか言ってたのによォ!!!」




森の中にナツのおっきな声が耳に響く。


グレイが"月を壊す前に島を調査したい"

と言ったからだろう。



…ここまで来ると、

素直ってゆうか単純ってゆうか(笑)



『グレイは村の人の前だから

壊すって言ったんだよ』

「それに実際壊せるとしても壊さねえ、

月見ができなくなるだろーが。」




グレイ…お月見するのね

なんか意外…っ!


私は思わず吹き出しそうになった口を抑える。





「そっか、期間限定の妖精の尻尾特製

月見ステーキもなくなっちまうのか!!!」

「オイラ月見塩魚なくなると困るよ!!」



ナツやハッピーもその言葉に乗って声を上げた。







「ちょっとアンタたち何がいるか

分からないんだから大声出さないでくれる?

…と申しております。」


精霊、時計座のホロロギウムの中で

体操座りをしているルーシィ。




「自分で歩けよ」

「それ星霊の使い方あってるのか?」


グレイが呆れた声を出すが、

私はその様子にキラキラと目を輝かせた。



『…いいなぁ』

「いや、羨ましがるところじゃねぇだろ。」






すると、ルーシィは顔色が

悪くなりつつも、中で何か喋っている。


「だ…だって相手は"呪い"なのよ、

実体がないものって怖いじゃない!!…と申しております。」




呪い…ね。

私は昨夜、月の出ていた空に目を向ける。

そこには、煌びやかに太陽が照っていた。



………ん?

なんで…、


私は目を見開く。



だって、呪いがかかってるのは

月そのもののはずじゃ…。





「A?どうかしたの?…と申しております。」



私はホロロギウムの声に我に帰った。

……口元に弧を描いて。



『…いや、ちょっとね!』






ーーーーーーー空を見上げたAはある事に気づいたのだ。


"まさか、太陽の光までまずいなんて…

こりゃあ…厄介だな。"






*

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作者名:ゆうの | 作成日時:2014年1月29日 6時

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