妖精の姫【FAIRY TAIL】 (ページ26)

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ラクサスページ26

あなた side

「「ラクサス!!!」」

目を向けると、そこには…

２回の手すりに頬杖をつくラクサスがいた。

「もう一人の最強候補だ」と

不機嫌そうな顔でルーシィに話すグレイ。

「ミストガンはシャイなんだ。あんまり詮索してやるな」

『ラクサス…。』

そう呟くと、ラクサスと目が合った。

私の胸がずきんと痛む。

「ま、Aは気に入られてたみたいだがな。」

さっきのやりとりを見ていたのだろう。

ラクサスの言葉に

「A起きてたのか？！」

「どういうこと？」

と不思議がるみんな。

私は、構わずラクサスをキッと睨みつけた。

「そんな怖い顔すんじゃねぇーよ。

昔は"お兄ちゃん、お兄ちゃん"っつって、

ずっと付いてきたのによ？」

『…今のラクサスは嫌いだから。』

すると、ナツは私たちにお構いなしで

ラクサスに向かって声を上げた。

「ラクサス!!!オレと勝負しろーっ!!!」

「さっきエルザにやられたばっかじゃねえか」

すると、鼻で笑ってナツを見下すラクサス。

「そうそうエルザごときに勝てねえようじゃ、オレには勝てねえよ」

「どういう意味だ」

「オイ…おちつけよエルザ」

エルは聞き捨てならない、と殺気立つ。

しかし、ラクサスの挑発は止まらないどころか増して行った。

「オレが最強って事さ」

最強最強って…ラクサスは強いことしか興味がないのか。

私は燃えているナツをよそにため息をついた。

「降りてこい!!!コノヤロウ!!!」

「おまえが上がってこい」

「上等だ!!!」

ナツは挑発に乗り、２階へと上がろうとしたが

…それをマスターが巨大化させた左腕で押し潰す。

「２階には上がってはならん。まだな」

「ははっ!!怒られてやんの」

「ふぬぅ…」

「ラクサスもよさんか」

そう言われてもなお、

みんなを見下した様子のラクサス。

「妖精の尻尾最強の座は誰にも渡さねえよ。

エルザにも、ミストガンにも、あのオヤジにも…もちろんAにもな」

「オレが…最強だ!!!」

*