妖精の姫【FAIRY TAIL】 (ページ24)

今日:25 hit、昨日:54 hit、合計:721,065 hit

ガールズトークページ24

あなた side

『えと、あれからずっとグレイの家に居たから…』

その言葉にナツやルーシィだけでなく

ギルドの多くが興味を示したり驚いた顔をしたりしている。

私はその光景を見て慌てて

"私が眠ったままで、家に入れなかったらしいの!!"

と付け加えた。

「グレイ!!!てんめっ!!

Aに変なことしてんじゃねーぞ!!!」

「はぁ？！…な、何もしてねぇーよ!!!」

ナツの言葉にさっきのことを思い出したのか

動揺しているグレイ。

…分かりやすすぎ。

「グレイ…いくらお前でも許さんぞ。」

「僕のものだって分かってるのかな？」

「妖精の尻尾の姫さんに手え出しちゃダメだろ」

エル、ロキ、マカオが思い思いの言葉をグレイにぶつけた。

"いつからロキのものになったの…"と呆れながら

逃げるように向かうのはやっぱりカウンターだ。

ルーシィと一緒に椅子に座るとミラが微笑む。

「グレイもいい度胸してるわね、

いくら私でも許せないわ。」

その微笑みが黒いものへと変わっていった。

「ミラさんまでぇぇえ？！」

「ふふ、冗談よ」

いや冗談に聞こえなかったよ、ミラ

下手したらエルより怖い…

『ミ、ミラ…ココアとパンケーキちょーだい。』

「あ！私はオレンジジュース！」

「分かったわ。」

そう言うと料理を始めたミラに

ルーシィが「グレイと何があったの？」と聞いてきた。

心なしかその目が輝いているように見える。

『うーんと、ね。…絶対言わない？』

「もちろん！」

『実は…その、グレイにね』

私が言いづらいので、ためらっている中

ルーシィは出されたオレンジジュースをごくごくと飲んでいた。

『…キスされたの』

「ぶっ!!!!」

見事にジュースを吹き出すルーシィに笑いがこみ上げる。

ミラは、ルーシィにハンカチを差し出していた。

『る、ルーシィ…(笑)』

「なな、なんでそうなったのよ？！」

『えーっと…悪い夢みててね…』

と、キスまでの経緯を話す私。

話終えた頃にはパンケーキは出来上がっていて

ぱくり、と口に運んだ。

「あのグレイがね…聞いてるだけで恥ずかしくなるわ//」

『あ、はは。』

「Aはグレイのこと好きじゃないの？」

『うーん、好きって言うのかな。

一緒に居る時間が長くてイマイチわかんないんだよね。』

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰこの言葉にルーシィは

"Aの鈍さも困りものね"と思うのであった。

*