妖精の姫【FAIRY TAIL】 (ページ15)

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あなた side

すると、エリゴールの手下のうちの1人が声を張り上げた。

「残念だな、妖精(ﾊｴ)ども。

闇の時代を見る事なく死んじまうとは!!!」

そう言うとその男は地面に手を付き魔法を発動させた。

ぐんぐんと私の方に向かってくるそいつの影。

瞬時に太ももに装備してある

ハンドガンに手を伸ばすが…

…間に合わないっ!!!

「やっぱりオマエかぁぁあっ!!!」

目をつむって受け身の体制を取った時

聞き慣れた声が耳に響いた。

『ッ？！』

目を開けるとそこには手に火を纏っているナツと

表情を歪めている攻撃を仕掛けてきた男。

『ナツ、ありがとう！』

「おうっ!!……今度は地上戦だな!!!」

にやりと挑発的に微笑むナツに

頼もしいなぁ、と思いながら

視線を鉄の森の奴らに向き直す。

「こっちは妖精の尻尾最強チームよ。覚悟しなさい!!」

ルーシィは鉄の森をビシッと指差した。

「後は任せたぞ、俺は笛を吹きに行く。」

「身の程知らずの妖精どもに、

鉄の森の…闇の力を思い知らせてやれぃ。」

ルーシィの言葉を鼻で笑い

そう告げたエリゴールは、窓を突き破りどこかへ消え去る。

「逃げるのか、エリゴール!!」

「くそっ!!!」

「ナツ!!グレイ!!二人で奴を追うんだ」

「「む…」」

エル…。

よりによってその２人に行かせちゃうのね。

２人は何とも言えない複雑そうな顔をしている。

「「むむ…」」

「ここは私とAとルーシィでなんとかする」

「なんとか…って、あの数を女子３人で？」

不安そうにしているルーシィに

つかさず私が話しかける。

『大丈夫、エルがいるし…！

見たところ人数多いだけで大した魔導師いなさそうだよ。』

「…そうかしら？」

「A…あいつら、

なんかイラついちゃってるよ」

ありゃりゃ。

ハッピーの言葉に苦笑いを浮かべた。

「聞いているのかっ!!!」

「「も…もちろん！」」

エルの怒声に２人は肩を組みエルゴールを追っていく。

*