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No.10 ページ10
カチャっと扉が開く音がして
振り返ると、大野さんが部屋着姿で頭をワシャワシャ拭いていた。
たったそれだけの仕草なのにドラマのワンシーン見たいで見とれる。
智「おまたせ？」
『あ、いや、その。大丈夫です。』
智「あは、何が大丈夫なの。」
近付いてくる貴方がスローモーションみたい。
サラリと触れてくれた左の頬っぺたが急激に熱を持つ。
『大野…さ…ん？』
智「なーに？A？」
『あの…』
智「俺のこと好きなんだ？」
俯いて頷くしか出来ない私は絨毯を見つめる
智「俺もAが好きなんだよね。」
強引に向かされてビックリした顔で大野さんを見つめていると
急に塞がれる唇
それはやけに熱を持っていて。
軽く啄まれて大野さんの唇に弄ばれる。
私はやっぱり強欲で、一夜じゃなく永遠に夢を見たいと思ってしまった。
どす黒い独占欲が顔を出す。
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作者名：ぐりがる | 作成日時：2017年11月29日 22時
