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No.4 ページ4
大野さんは私の気持ちに気付いてる。
気付いてるのにわざと私を煽るような行動をする。
ズルい人。
『大野さんは…』
智「ん？」
『大野さんは、いないんですか？』
智「んー、好きな人？」
『…はい。』
繋がれている左手を、少しだけ強く握りしめた。
智「いたら、Aと手なんか繋がねぇよ。」
それはどういう風に捉えたらいいの？
無駄に期待させる大野さんはふわりと私を流し見た。
言おうか我慢するべきか心の葛藤が続いて
カウンターにゴツンと頭をぶつけた。
智「！！ビックリした。ふはっ…赤くなってんね。」
『いいんです…私の中で渇入れただけなので。』
智「何で渇いれんの、女なら顔に傷付けたらダメだよ。」
『大野さんのせいだもん…。』
智「俺？」
また笑ってる。
きっと分かってて面白がってるんだ。
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作者名：ぐりがる | 作成日時：2017年11月29日 22時
