１０１話 ページ5
Aside
［あぁ見た目だけは純粋ぶって 口を開けば黒いヘドロ
そのヘドロは私に絡みつき 息を止めてしまうのに気付かない〜〜♪］
［もしもあの子が私を見たら何と言うのでしょうか
まぁいいやアタシは悪い魔女 泡に呑み込まれた事実に蓋をしてーー♪］
少しずつ再生数が増えている私の曲。何となく夏希のチャンネルを覗くと知らない動画が。
『ねぇ、確かに曲は作ったけどこのPVに関しては一切知らないよ？どういうこと？』
「あー、それ俺が何となく描いたやつ。本家より伸びるとは思わなかったけど」
この才能マンが！なんて怒っても仕方ないのは分かってる。うん、だって負けるもん。
それにしても…良く出来るよなぁ。一体何者なんだろう夏希って。
「悪い、ちょっと用事が出来た」
『はーい』
「あ、俺以外から訪問来ても絶対に鍵開けるなよ。カメラが覆われていても」
『え、何それ。ってか確認出来ないじゃん』
「覆われてたら監視カメラ見てろ。この前あの旗チビが付けてたぞ」
『いや、何やってんの？！』
「俺は自分で鍵開けるから。じゃっ、あとはよろしく！」
そう言うが早いか、夏希はあっという間に外へ出ていってしまった。まぁ…夏希は嘘つかないし大人しく待ってよ。
夏希side
しくった、しくった、しくった！！！何で今日なんだ、何故逃げた！？
アイツならどう動く！？絶対に絶望した顔を見に行くはずだ！
俺は引っ越したしそれなりに克服はしている、だがあの馬鹿六つ子は絶対に根に持ってるだろ！
電話が鳴る。相手は紫だった。息を整えてから通話に切り替える。
「…どした」
「多分、アンタの正体バレるよ」
「ん、サンキュ」
何でこんなに不本意なことばかり重なるんだ…！いや、グチグチ言っても意味が無い。
「おい、今家に誰がいる」
「兄弟全員」
「今からそっちに行く、現状は？」
「俺と十四松が二階、他全員一階。で、カラ松とトド松が何とも言えない状態」
また微妙だな。バレるとしたら青色の発信か。
「今日の新聞を他の奴らに絶対に見せるな！」
「は…？何で」
「……全ての元凶がそっちに行くぞ、今日、脱獄してる
お前も知ってるんだろ、本当のことを！じゃねぇと家であんなこと言う訳が無い
俺が着くまで全員抑え込んでくれ」
「何でそこまでするの」
「……アイツは、俺の親戚だから。俺がカタをつけるしかねぇんだよ」
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yamaneko(プロフ) - この作品大好きです！更新待ってます！ (2022年5月29日 17時) (
レス) @page23 id: 07c8e63397 (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - 個人頑張ってください!一気に読んでもう…泣けてくるわ (2020年6月26日 0時) (レス) id: 754c695e6f (このIDを非表示/違反報告)
るるるs - 98話 天ノ弱を歌っているのはGUMIですよ。(少しばかりの訂正文失礼しました) (2020年6月1日 0時) (レス) id: 237a7189ae (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - あと、この小説に出てくる歌い手さん全員大好きです！！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 1日で一曲目二曲目三曲目読んじゃいました！！！好きです！こういう深いの大好きなんです。更新頑張ってください！！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
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