２２話 ページ24
現在の状況をお伝えしよう。私は隣の家に挨拶に行っただけだ。だが今はイケメン４人組に囲まれているうえにスマホも没収されている。
普通の人だったら「ﾄｩﾝｸ……」しているだろう。私はそんなはず無く、むしろその逆。怖くてたまらない。
浦「本当に俺らのこと知らないの？」
当たり前だ。知ってる人がわざわざスマホの検索アプリ使うはずないだろう。この場から逃げたい一心で頷く。
坂「俺らな、浦島坂田船っちゅーグループで歌い手として活動しとるんよ」
志「だからバラされたりすると困るんや。特定されるとメンドイから」
そりゃそーだ。というか私も一応歌い手やってるしそんぐらいは分かる。そこまで馬鹿じゃないし。
『バラしません。約束します』
浦「証拠は？」
目線が冷たい。この目線は私が知ってるものだ。笑ってる時、悪口を言う時の目線。嫌だ。思い出したくない。
『私も、秘密を言えと？』
無意識に声が震える。それに比例して体も震える。でも皆気付かない。それとも気付かないフリ？ここでも居場所が無いのかな。
『それなら言いますよ。私もあなた達と同じです。これで良いですか？』
気付いたらそう言っていた。あーあ、言わないようにしようと思ってたのに。顔を上げると4人ともびっくりしていた。
ドアに続く道が開いた。今なら行ける！体を丸めてタックルするように走った。下を見てれば大丈夫かも……
不意に腕を掴まれた。私の勢いも一気に無くなり、その場から動けなくなる。力強すぎるって！まぁ相手は男の人だし仕方ないことだけど。
『いっつ……！』
セ「何そんなにビビってんの？」
掴まれた場所がケガにヒット。思わず声が出る。そして関さんの言葉を聞いた時、私の嫌な記憶が頭の中を埋め尽くした。
チ〈何そんなにビクビクしてるの？〉
ト〈兄さんたちと遊ぶよね？もちろん僕とも〉
嫌だ、嫌だ、嫌だ！もう思い出したくない！あんな思い出いらないのに！何で！？兄さんたちじゃないって分かってるのに！
今の私にはここにいる人に兄さんたちのシルエットが被って見えてしまう。私の腕を握る手。私を見る目。何もかもが記憶と結びつく。
『はぁ、はぁ……！』
セ「なぁ、大丈夫か？」
思わず過呼吸になる。なのにこの人はこんな私を心配してくれるのか。嬉しい、なのに怖くてたまらない。
とにかく、この家から出なきゃ。このままだと私が私じゃなくなるような気がする。それに、迷惑をかけちゃう。
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ゆき(プロフ) - 続きがとても気になるので,友達申請させていただきました！だ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 741d7c394d (このIDを非表示/違反報告)
ムギ(プロフ) - 続きが気になるので、友達申請させて頂きました！ (2019年5月1日 4時) (レス) id: 40229cd54e (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この小説面白〜いです！友達申請させてもらってもいいですか(^^) (2019年4月8日 12時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
七香(プロフ) - 続きが気になるので友達申請させていただきます！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: 35bfb76efc (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - すごく続きが気になります！なので友達申請させて頂きました！ (2019年3月19日 23時) (レス) id: b0e1119457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三鈴 | 作成日時：2017年8月25日 18時
