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30話 ページ32

一ノ瀬side


きっかけは歌い手仲間の坂田からの電話だった。


坂「今日引っ越しの挨拶ゆって来た女の子、何か不思議でな〜。9月で長袖やったんよ」


確かにおかしい。9月といえどまだ蝉が鳴いている時期。汗は出るし、まだアイスが活躍する時期だ。

長袖、と聞くと思い出すのは決まって俺を助けてくれた女の子。まふに元気を出させて、笑う顔とは反対に白い包帯でまかれた腕。


一「その子の名前、分かる?」


何気なく聞いた一言。気まぐれに過ぎないことだった。それがまさか、


坂「ん〜と、松野!松野Aゆうとった!」


こんな事態を招くなんて数秒前の俺は考えもしなかっただろう。

電話を切って、違う番号をタップする。相手は俺の相棒。


一「なぁ、松野さんの家行きたい?」

相「……そらるさん、遂にストーカーになったんですか?」

一「ちげーよバカ。坂田の家の隣が松野さんなの」


誰がストーカーだ。行くって言ったら来た。というか家の前にいた。まふの方がよっぽどストーカーじゃねぇの?

着いたのは住宅街の中でも目立つ一軒家。簡単に言えばスネ夫の家みたいなデカさ。


相「ほ、本当にここなんで「ピンポーン」ってそらるさん!?」


……留守?何回か連打するも来る気配は無かった。住宅街をグルッと回ることに。30分ぐらいかかったが、この家が一番デカイ。


相「日を改めるとか「ないから」遮らないで下さいよ!」


さっきは無かったドタバタ音。ドアが開けば予想通り


『相川さん、一ノ瀬さん!どうして私の家を!?』


松野さんだった。家でも長袖を着ているらしく、今日は黄色のカーディガンを着ていた。

家の中に入り、いきなり来た俺らにお菓子とコーヒーを用意したあと、『用がある』と言って他の部屋に行ってしまった。


一「それにしても地図ってスゲーな」

相「この広さだと皆でシェアハウス出来ますよ!」


なんて駄弁ってると、かすかに聴こえたメロディー。確かこの曲は……ボカロか?


相「そらるさんそらるさん!この家防音室ありますよ!行ってみませんか!?」

一「あー……置き手紙しろよ?」


女子顔負けのキラキラ目線。拒否するのも面倒になった俺はまふに任せた。そして俺らは家の防音室に行くことに。


相「何か声が聴こえませんか?」


聴こえる。歌ってるような声。その声は次第に大きくなり、ほんの少しドアが開いた、声が聴こえる部屋に着いた。

地図に紛れもなく「防音室」と書かれた部屋に。閉め忘れ?

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ゆき(プロフ) - 続きがとても気になるので,友達申請させていただきました!だ (2019年5月7日 19時) (レス) id: 741d7c394d (このIDを非表示/違反報告)
ムギ(プロフ) - 続きが気になるので、友達申請させて頂きました! (2019年5月1日 4時) (レス) id: 40229cd54e (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この小説面白〜いです!友達申請させてもらってもいいですか(^^) (2019年4月8日 12時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
七香(プロフ) - 続きが気になるので友達申請させていただきます! (2019年4月1日 13時) (レス) id: 35bfb76efc (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - すごく続きが気になります!なので友達申請させて頂きました! (2019年3月19日 23時) (レス) id: b0e1119457 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三鈴 | 作成日時:2017年8月25日 18時

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