【黒バス】男みたいだけど女です。part7

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それからはとても早かった

父さんが出てきたと思ったらまた捕まって俺は心の中で密かに「ザマァねぇな」と嘲笑った

そして俺達は結婚式を挙げ、社内に結婚と妊娠の事が知れ渡った

あれから15年経った

15年だぞ？

俺も征ちゃんもみんな老けたなぁ

まあ俺達の子供は15歳でまだまだ若いが

産まれたのは男で、名前は「一征」(いっせい)という

征ちゃんから1文字貰い、付けた名前だ

性格は男前で少し抜けていて可愛げがある

ルックスも良くて明るく、よく喋る

「赤司」を継ぐかは強制ではなく一征に決めてもらう事にしようと征ちゃんと決めた

征ちゃんは産まれる前から意気込んでいた「料理」を覚えさせている

中々上手く出来なくてイライラしてする時があるが俺よりはマシだ

学校では人気者のようで男女共に友達が多い

「イケメンで性格も男前なのにちょっと抜けてるのがイイ」らしい

よく家に連れて来る友達が毎回違うのには驚いたが

あぁ、そういえば俺は秘書をやめた

一征が産まれてからある程度は休んでいた

それから少し復帰したが結局やめて今は専業主婦…という事になっている

征ちゃんは相変わらず社長だし、修ちゃん先輩は勉強して資格を取って秘書になった

「俺の代わり」として頼んでいたのが「本物」になったわけだ

まあ俺もたまに前みたいに指示したりはする

それとよく分からんがナッシュには以前のように気に入られたままだ

よく家に来る

もちろんキセキ達もだ

一征はむっくんの作るケーキが大好物だし、大ちゃあの仕事の話を聞くのも好きだ

それに涼太が操縦する飛行機が1番安心すると言っていたし、てっちゃんは保育園からずっとお気に入りだ

シンタロは少し前までちょっと怖いなど抜かしていたが診察をして貰った途端寝返ったし、祥ちゃんには時々料理を教わっている

和くんは小さい頃から遊んでもらっていてずる賢いのがうつった…まあ致し方ない

修ちゃん先輩の事は「師匠」と呼んでいる

まあ…喧嘩の師匠だ

本来親なら危ないからと止めるべきなのかもしれない

だが俺もやっていた身で偉そうに言えるわけがなかった

それに修ちゃん先輩だし、きっと安全に教えてくれるだろうとOKしたがその日に俺が征ちゃんに怒られた

俺がだ

解せない

それはそうと一征は春に高校1年生になった

友達とは離れたが新しい友達を作り、上手くやっている

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