8話 ページ9
『あまり、バスケ部の恥を晒さないでくれないか、黄瀬。』
「ちょwww、蒼っちww」
「wwAwwwっ似過ぎwww」
好評価な様子なので、もうちょっとふざけてみる。
『オレを誰だと思っている。何様オレ様赤司様だぞ。』
「ブフォッwwwwもうやめてwww腹痛いwwwww」
かわいそうなので、次で終わりにする。
『これで最後だ。僕の言うことは?』
「「ぜったーいwwwww」」
一頻り笑った後、黄瀬くんは、そろそろシフトの時間っス、とか言って三組に戻っていった。
いや、その格好で接客したら色々とまずいだろ。何で水着なんだよ、本当に。
クラスの出し物が何なのか物凄く気になる。
「あ、二組の教室、着いたよ〜!テツくんいるかなっ」
私は二組の前にある看板を見た。
「あの人気キャラクターと一緒にプリクラを撮ろう!(主に中の人繋がりだお☆)」
いやいやいや、それ言っちゃダメでしょ。何やってんだよ、二組。
「あ!いた!テーツーくーん!」
「あ」
今、声を漏らしたのはまっ黒子様ですね。ため息を吐いて、こっちに向かって来る。
「桃井さんと蒼井さんでしたか。」
物凄く関わりたくないオーラが全身から滲み出ている。一応、私達お客さんなんだけれども。
「うん!テツくん、それすごく格好いいよ!」
黒子くんのブラックオーラを物ともせず、さつきは目がハートになっている。いや、気づいてないだけか。
「ああ、これですか?ありがとうございます」
そう言って、黒子くんは黒い外套の端をつまんだ。その下には、白いフリルのついたシャツを着ている。さっきから気になっていた事があって、私は質問してみる。
「黒子くん、もしかしてそれ、ヤツガレさん?」
黒子くんはちょっと驚いた顔をした。
「蒼井さんが知ってたのは意外です。そんなにこのキャラ、まだ有名じゃないですよね?僕も、今回初めて知りました。」
「うーん、でも今年アニメ化するし、原作はすごく面白いよ!あ、今度貸そっか?」
黒子くんは嬉しそうに頷く。
「はい、お願いします。ところで、話を戻しますが、誰とプリクラを撮りますか?」
「テツくん!」
さつきが食い気味に答える。というか私の意見は無視ですか。別に良いけどね?さつき可愛いし、許す。
「では、こちらの線の上に立って、カメラを見て下さい。」
そう言われて私は固まる。
「え、ポーズどうする?」
「うん、思った。どうしよっか」
ノープランなんかい。
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作者名:りゅーす | 作成日時:2017年3月17日 21時