検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:858 hit

15話 ページ16

緑間くんに思いっきり腕を引っ張られ
腰を抱き寄せられる。
その反動で緑間くんに倒れ込んだ。

近くで何かが落ちた音がして、振り返ると、落ちていたのは、国語辞典で。

顔から血の気が引いていくのが自分でも分かった。


「…A、今すぐ赤司くんのところに行こう?」


さつきが私の顔を覗き込んでくる。

流石にこれ以上、私の我儘で友達に心配はかけられないな。

私は緑間くんに礼を言って立ち上がった。


私は三組の教室を出ながら時計を見た。
時刻は午前十 一 時過ぎ。この時間なら赤司くんは一組で接客しているはずだ。

はあ…、行きたくない…

私の心の声が漏れたのか、さつきが私の背中をばしばしと、叩いてきた。


「ほら!A!しゃきっとする!」

「う〜、痛いよ」


そうこうしている内に、我らが一組に着いてしまった。


「じゃあね!ちゃんと、赤司くんに相談するんだよ!」

「え⁉さつき、付いてきてくれないの⁉」

思わず、さつきの顔を見る。


「だって、わたしが居たら、A、赤司くんと話さないでしょ!」

「ソンナコトナイヨー」

「棒読みだし」

「えええええー」


私がさつきに縋りつくと、べりっと剥がされた。

「やだやだやだあ!」


「駄々を捏ねない!」

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←14話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:赤司征十郎 , りゅーす   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りゅーす | 作成日時:2017年3月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。