第三期十七話 《対戦》 ページ29
NO視点
走ってから数分。零の家に到着した。
時刻は二十三時。暗い道には月と外灯がほのか光っている。
キリ「零？なんかあったら呼べよ。」
零 「大丈夫、ちゃんと自分でやる。」
怯えた目ではなく、決心したような据わった目でそう言う。
そんな零に三人、いや、四人は安心した。
タブ「ギャパパ、気を付けるんだぞ。」
零 「わかってる。」
零はこっそり服の上からナイフを触る。
あの日、皆に知られるきっかけになった戦いに使った武器。
愛用の、ずっと使ってる武器。
大切な思い出の品。
お守りのように、それを握り、ドアを開けた。
家に入り、ドアを閉めると当たり前のように抱き着いて来る、母とも思いたくない人物。
母 「良かった…私の姫様…」
言われていない、尚且つ少ししか聞こえないキリン達でさえ背筋に悪寒が走る。
気色悪い、その一言に限る。
そんな母親を
零「違う、俺は姫様じゃない。零だ。」
睨みつけ、睨まれる。
母 「俺って…私って言えって言ったじゃない！！それに何よその態度っ！！」
殴りかかろうと伸ばした手首をつかむ。
こんなにも容易く逆らえてしまうのか、と少し前の自分に失望しつつ声を発する。
零 「俺の事認めようともしないくせに、財団と手ぇ組んで縛って、結局自分の事しか考えてない………
お前なんか…
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大っ嫌いなんだよ！！」
そこまで言うとはぁっと息を吐いた。
再び吸い込み、話し出す。
零 「これ以上俺等に関わるな。関わったら容赦なく潰す。」
母 「噓、姫様はそんな事言わない、私の娘はそんな事ッ…」
零 「あぁ、お前の中での姫様と娘は言わないだろうな。
じゃあもうさよならだ。一生会わない事を願う。」
力なく床に座り込む母親、否、赤の他人。
それを背にドアを開け外へ出た。
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陽炎/蜃気楼(プロフ) - 無の人さん» こちらこそ、ここまでお付き合いいただきありがとうございました！楽しんでいただけたなら何よりです！あぁあ…オリキャラの方にまで嬉しいお言葉…本当にありがとうございます！また何処かの作品でー(＊^^＊)/ (2021年3月14日 0時) (
レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)
無の人 - 完結おめでとうございます！遅くなって申し訳ないです...他作でも会いましょう！それでは！素晴らしい作品をありがとうございました！とっても楽しかったです！主さん！元気で！零！ヤルミナメンバーと仲良くな！それでは！ (2021年3月13日 20時) (レス) id: 3661fca636 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 無の人さん» ただいま！！はいです！頑張ります(｀・ω・´) (2021年2月16日 16時) (レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)
無の人 - おかえりなさい！投稿ゆっくりでもいいので頑張って下さい（笑） (2021年2月15日 19時) (レス) id: 3661fca636 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 無の人さん» あけおめです！ありがてえございます！頑張りますね(*´∀`*) (2021年1月2日 1時) (レス) id: c9ecb5a106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎/蜃気楼 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1210kagero1/
作成日時：2020年12月27日 19時
