霧崎第一怪異危機脱出？！【2】

episode22★再びの夢 ページ4

(グロテスク残酷な表現が
…一部の描写あります)







その頃、保健室では






「はぁ、疲れた…」





本当に、精神的に疲れた。




唯、【しりとり】をしていただけなのに…








原「委員長、大丈夫〜？」



古「無理せず、休める時に休んだ方がいい」








そう、二人にに言われたので


私はお言葉に甘えて


少しだけ、仮眠を取ることにした。











再び、変な夢を見る事も知らずに…









＊









夢だから、唐突だった。






「…ここじゃなきゃ、

一緒じゃなきゃだめ！」






泣きべそをかきながら

幼い少女は縋ってくる






「ここだと、見つかってしまうから

あっちに隠れて、言う事を聞いて！」






夢の中の私は、そう言った。






でも、幼い少女にはそれが伝わらない





「いや…一緒じゃなきゃ…っ」





だけど、追っ手の足音が近づいてきて




だから無理矢理狭い処に

一緒に抱きしめるように隠れていた





それで…子供の足が


見えていたのかもしれない





男の人に隠れていたところを


見つかり、抱き締めていた子供を



包丁でひと突き



無残にも、子供をなげ捨て




私もひと突き

手で庇ったせいで

おさえた手が血だらけになった




それで、逃げ出した





だけど、後ろからとどめ刺さされ…






そこで…目が覚めた。








あの子供を、

自分を犠牲にしてでも

助けていたら？






背中に庇うべきだったのでは？





何処か、自分を優先にする気持ちがあった？







私は、子供を盾にしたような…




胸糞悪い罪悪感の中、目が覚めた。









前程は、取り乱したりはしないものも


庇った右手に、違和感が残るほど


鮮明な夢だった。







取り敢えず、この事を原くんと古橋くんに

話そうかな…








気だるい身体を、起こし

私は、ベッドから降りた。









再びの夢

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