【歌い手】ウサギ男子とネコ男子【そらまふ】

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you side


少し離れた椅子に座って本を読む。

其れでも彼等の声は耳に入ってきて。


話を聞いてみてわかった事は、友達さんの名前が「そらる」だという事。

きっと歌い手の「そらる」で。
まふがいつも私に話す「そらるさん」なんだろうな。


チラッと本から目を離して彼を眺める。

傷みを知らないような綺麗な黒髪。
優しそうで綺麗な澄んだ瞳。
すっと頭に入ってくる低音の声。

そして整った顔立ち。


…完璧か。

こう見ると、まふとそらるさんってまるで正反対だな。


でも、そんな2人が出会って。
力を合わせて、ここまで人気になってる。

すごい事だと思う。奇跡だと思う。


私は、それを間近で見ていられる。

なんてズルいことなんだろう。
2人のリスナーさんに恨み殺されても仕方ないかも、。

いや、でもそんなことする人は居ないか。


なんて変なことを考えてるうちに瞼が重くなって。
…眠い。

ちゃんと寝たのにな、


「ふぁぁ、」

私は机に顔を伏せてゆっくりと眠りについた。


最後に聞こえた綺麗な声は、誰の声だろう。


_____________


「まふ、Aさん寝てる。」

「ほんとだー！かわいい！」

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