【歌い手】ウサギ男子とネコ男子【そらまふ】

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そらる side


午前10時。駅前の時計台の前。
…合ってる。

今は10時5分前。
大体予定通りに着いた。


Aはまだ来てないっぽいし。

一息ついてスマホに目を落とす。
まふまふの昨日のツイート見つけたけど、めっちゃ怖いんだけど。

そらるさんの扱いとは…。

まぁどうせ俺がAとデートするのが羨ましいんでしょ。


ったく、わかりやすいやつ。

そんなくだらないことを考えてると何処かから走ってくる足音が。

ふと前を向くと、すごい可愛い格好したA。


うわ、やば…。
ドストライクなんだけど、


「そ、そらるさん、待ちましたか？」
「ううん、全然待ってないよ。」
「遅れてごめんなさい！」
「ううん。まだ10時ジャストだよ。」

こんな会話、漫画の中だけだと思ってた。


好きな人となら、話すだけでも楽しい。

「今日はどこに行くんですか？」
「どこいきたい？」


質問に質問で返してしまったけど。
彼女はきっとそういう人。

あほみたいなまふまふに、振り回される係。


そんなこと考えたらさ、俺が甘やかしたいって、思っちゃうじゃんか。
俺が幸せにしたいってさ。


「俺ならできるよ、」
「、？何がですか？」

「なんでもない。」


彼女の綺麗なワンピースが太陽の光を反射してより世界が鮮やかに見えた。

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