【歌い手】ウサギ男子とネコ男子【そらまふ】

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天月 side


まふくんの家で打ち上げを始めて、４５分くらいの時だった。

「そういえばりぶってさ、いつもそのネックレス付けてるよな。なに？彼女からのなの？」


そらるさんが、みんなが気にしてたことを聞いた。
りぶくんは何時もそのネックレスを付けてる。

その可愛いデザインは彼らしくなく。


でも、ライブ前になると必ず、祈るようにネックレスを握るんだ。


「あ〜、これは、元カノに貰ったんです。６年前に…。」
「６年！？まだ好きなんだよな？」
「未練タラタラは嫌われますよ〜？」

そらるさんとろんさんが興味津々に問い詰める。


「名前は！？」
「…Aっていいます。」

へ〜、可愛い名前だなぁ。


、ん？

「「「A？」」」


そらるさんとまふくんと俺の声が綺麗にハモって。
…おいおいまじかよ。

そらるさんは驚いてるし、まふくんは俯いてる。


「りぶくん…。」
「まふくん、なに？」

「お前だったのかよ、ッ！！６年前、Aが泣きながら帰ってきてさ！！彼氏が、彼氏が、って、！！あの時も今も教えてくれない！」

「…」

「あの時も、今も！！！Aを縛ってるのはりぶくんだっていうの！？」


肩で息をするまふくん。
きっと死ぬほど大切なことなんだろうけど。

「ほら、まふくん。みんなわかってないよ。一回落ち着こう。」


状況把握できない僕らは、まふをなだめることで精一杯。

一度止んだ雨は、また大地に水を降らせ始めた。

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