【歌い手】ウサギ男子とネコ男子【そらまふ】

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りぶ side


…可愛い。
俺の彼女を表すなら、その一言に尽きる。

俺らの出会いは委員会。
そう、無理矢理先生にやらされた図書委員会で出会ったのが彼女。


他の人が嫌々仕事をする中、彼女だけはニコニコと楽しそうにしていた。

そんな姿に惚れた。
一目惚れだったんだ。


誰とも付き合う気は無かったんだけど、居残りの時に、ぽろって口から出ちゃって。

「…すき。」って。
したら彼女なんて言ったと思う？
顔を真っ赤にして、「あっ、私も好きですッ！」って。


凄い可愛くて、甘やかしたくて。
沢山愛してあげたい。

だけど、タイミング失ってみんなに言えなくて。
公共の面前では構えなくて。


ごめんね、って。
みんながいないところで抱き締めて。


「ねぇ、A？」
「なぁに、りぶくん。」

極力呼びタメにしようとしてくれるところも、本当可愛い。


「こんな俺が彼氏で、いいの？俺、何も出来なくて、」
「りぶくんがいいんだよ、私。こうやって昼休みに2人だけでお話しするの嬉しいんだよ。」


そう言ってふわりと微笑んだ。

キーンコーンカーンコーンって。
予鈴が鳴って、彼女が立ち上がる。


「もう、教室帰ろ？」

「…やだ。次だけ、さぼろ。一緒に居よう。」
「りぶくん...一緒に、？」
「、うん。」

「わかった、おしゃべりしようか。」


そう言って座った彼女にまた口付けた。

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