2人が出張で帰れない日の話�� ページ11
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「わたしなんかより、若くて
可愛いコたちと楽しんでねー??
わたしも今夜は蓮くんと楽しむことにするから。
蘭くんにもよろしくね。」
そう言うと電話を切った。
「…Aちゃん怒ってる??」
蓮は窺うようにAの顔を覗き込んだ。
「ちょっとイラッてしたけど怒ってないよ??
これでも2人のこと信頼してるんだよねー。」
タバコに火を点けたAはそう笑った。
蓮のスマホはすぐに竜胆の着信を知らせた。
Aは拒否とスクロールすると
スマホの電源を切るように言う。
蓮はさすがに間が悪く電話したことに
罪悪感を感じて、マスターも入れた3人の
写真だけ送ると電源を切った。
「…大丈夫ですよ、蓮さん。
Aさんは心を許せば正直なので。」
「気遣わせてごめんね??蓮くん。
ホントに怒ってないから楽しもー!!
逆にこんな機会滅多にないから。」
マスターとAが笑うので
蓮もホッと息を吐いた。
トイレに立つ際にマスターは
腕時計を見ながら蓮に耳打ちした。
「…もしかしたら、最終に慌てて
飛び乗ってるかもしれませんよ。
少しこらしめてやりましょうか。」
「…マスター??」
蓮は茶目っ気たっぷりに笑う
マスターにギョッとした。
返事をするように頷いたマスターは
トイレから戻ると声を掛けた。
「Aさん、私も朝まで付き合いましょう。」
「ホントですか!!じゃあ今から
波音ちゃんのお店行きません??」
「えぇ、波音さんにたっぷり
おもてなししてもらいましょうか。」
Aの上着を肩に掛けたマスターは
グラスを流しに下げると出る準備をした。
蓮も慌てて立ち上がるとスーツの上着を着た。
3人で並んで波音の店まで歩いて向かった。
店先で見送りをしていた波音と出くわし
そのままVIPルームに案内された。
事の次第を聞いた波音は口を開けて
豪快に笑うとAを抱き締めた。
「どう思ったー??
2人がキャバクラ行ってて。」
「…ちょっとだけジェラシーだった。」
ビールのジョッキを両手で
持ったAがポツリと小さく
呟いたひと言に、胸が打たれた。
「…Aちゃんダメ、それ可愛すぎる。」
「うん、Aしか勝たん。
ま、2人のことは置いといて
めいっぱい飲もうねー。」
「こういう話は久々なので
年甲斐もなくはしゃいでしまいますね。」
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むちょ - とってもとってもとっても素敵なお話でした！！一気に読んでしまいました('ω')3人で幸せでとっても良きでした！ (12月14日 17時) (
レス) @page2 id: a1b97b3e35 (このIDを非表示/違反報告)
YUMi(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです(◍•ᴗ•◍)わたしも書きながらニヤニヤしてます笑 (2023年2月20日 5時) (レス) id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです‼️ニヤニヤしながら読んじゃいました！ (2023年2月19日 1時) (レス) @page19 id: ac76470a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUMi | 作成日時：2023年1月19日 17時
