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「ナイショだよ。」




にんまり笑いそう言うと蘭の追求を許さなかった。




「どうせそのうちわかっちゃうだろうしね。」



「ふーん…」




そう相槌を打った蘭はその細身のどこに入るのかというくらい、気持ち良く料理を食べ進めた。




「何か意外だね!!蘭くんてそんな
 食べそうな雰囲気しなかったけど。」



「対して飲んでなきゃ食うだろ。ここ美味いし。」



「確かに美味しいね!!
 蘭くん昼からこうやって女のコと会えば
 速攻で理想の彼女出来るんじゃない??」



「…はぁ??
 俺がこんな面倒くせぇことその辺の女に
 ホイホイするわけねぇだろ。


 お前が中々思い通りになんねぇから
 蘭チャンも色々考えてんの。」



「あはっ。それは感謝の一言に尽きます。」



「だいたいAチャンさ、こんだけ今日
 一緒にいんのに謎すぎっから。


 今日俺が分かったの昼寝てる、
 太陽苦手、海意外と好き。
 中華美味しそうに食ってる。
 あとビール好きかぁ??くらいなんだけど。」



「でも外れてないからすごいじゃん。
 わたし海とか行ったのもいつぶり??だからね。
 女は分からないくらいの方が興味湧くでしょ??」



「それも手の内ってことなー。
 その香水もどこに付けてんの??
 うっすら匂うくらいなんだよなぁ。」



「…ホントは中身ないだけかもしれないよ??
 香水はねー、爪の裏だよ。」




手のひらを見せたAは長すぎない程度に伸ばした爪の後ろを指さした。




「ここに付けると、わたしが触らないかぎり
 匂いが移らないの。


 わたしが思い出して欲しいと思った人は
 袖を掴むだけで匂いが移るから、思い出して
 欲しくない人は触らないことにしてるの。


 簡単でしょ??」



「なるほどね。じゃあ蘭チャンには
 思い出して欲しくなかったワケだ。」



「危険な香りがプンプンしたからねぇ。


 ただ蘭くんは全然ありだよ。
 普通にシてみたい方の人種だもん。」




あっけらかんとそう言ったAに蘭はポカンとした顔をした。




「…はぁ??それ今言う??」



「え、うん。言っちゃったけどダメだった??」



「珍しく1人の女落とすのに時間かけようと
 してんのにAチャン、そうやって
 エサだけぶら下げて生殺しにすんのね??」



「だってしばらくそういう気にはなんないし。」




蘭はAの無情の返答に表情を削ぎ落とした。




「蘭くん溜まってるの??ならキャバとか
 行かないでそういうコに連絡したら??」




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YUMi(プロフ) - ゆんこさん» ゆんこさん、新作見てもらえて嬉しいです!!期待に添えるように頑張ります(⁠◔⁠‿⁠◔⁠)性格悪めは書いてて楽しいです笑 (2022年11月13日 16時) (レス) @page4 id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんこ - 新作待ってました!性格悪い夢主ちゃんいいですね!!これから楽しみにしてます!無理をなさらず頑張ってください!! (2022年11月12日 22時) (レス) @page2 id: 8a5959758c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:YUMi | 作成日時:2022年11月12日 18時

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