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彼女の斬魄刀と彼の斬魄刀 ページ21
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景色は彼女の心を表し、雨は彼女の感情を表す。
彼女の心は荒地に変わり果て、雨は全てを飲み込もうと止む事を知らない。
主人が大好きな彼はただ雨を受け止めるしか出来ない。主人の夢枕に立とうとしても彼女の心は無意識に周りを拒絶していた。
何も考えずに彼女の斬魄刀──雨鬼は歩き出した。何かしら彼女の心が癒えるモノはないだろうかと。
激しい雨で視界が悪く、地面は水でぬかるみ足場が悪い。
ザブザブと歩いていると何かを踏んだ。不思議に思い、拾い上げるとそれは主人が大好きな隊長の折れた斬魄刀だった。
なぜこんなものがあるのか不思議だったがこれは彼の意思で主人に渡した遺品だ。
折れた斬魄刀に意識を集中させると僅かに感じる。
(お前も一緒に考えてくれないか)
雨鬼の願いに応えるように斬魄刀は震えた。
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yui - いいお話ですね!頑張ってください! (2019年11月28日 0時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 | 作成日時:2018年11月4日 3時