十五つ目、会えた ページ17
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翌日
「それでは申の刻までにはここに戻るように!!」
その言葉を皮切りに各々好きに行動し始めた。藍染は平子の元へ行き、Aは簡単に描かれた瀞霊廷の図を確認する。
(うーん、十一番隊のほうが近いよな)
図を六つ折りにし
暫く歩くと十一番隊のほうから誰かが怒鳴っている声がする。見える所まで近付くと、黒い集団が丸く囲み、ヤジを飛ばしながら中の様子を見ていた。まだまだ成長途中のAが男たちの中に入るのは死にに行くようなものだ。
キョロキョロと辺りを見渡すと
ちょうど円の中が見える高さで、中心には二人の男が刀を振っていた。
(・・・あっ!、あの人だ)
片方の男より大柄で、速さはどちらかと言うとないと思うがその分力で勝っていた。
力任せだが《十一》の羽織を着ている男より強いのは確かだ。
致命傷とも呼べる傷を《十一》の羽織を着ている男が受け、倒れた。周りは騒いだり、叫んだり興奮している様子なのは分かった。
Aの探し人は《十一》の羽織を奪い肩にかけると何を思ったのか上を見た。偶然なのかAがいる櫓へと目を向け、お互い目が合う。
獣同士の睨み合いではなくどちらかと言うとただ道を歩いて他人同士目が合ったぐらいの気持ちである。
大男の目線に周りも気付きひとりふたりとAを見る数が増える。
スルスルと櫓から降り、大男の元へと走る。周りはシンと静まり、道を開けていく。
「あ、あの!おにぎりのお礼をしに来ました!」
頬を染め、大男────
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yui - いいお話ですね!頑張ってください! (2019年11月28日 0時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 | 作成日時:2018年11月4日 3時