九つ目、入学後 ページ11
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Aと藍染は優秀と認められ第一組となった。
周りが浮かれる中Aは窓からの景色を見ていた。
(・・・雨が降るな、
「・・・・・・ん」
(あの人に会ったら名前を聞こう)
「・・・さん」
(でも、覚えてなかったらどうしよう)
「Aさん!!」
名前を呼ばれた方向を見るとリーダー格と思われる気が強そうな女子が話しかけたのだと今気付いた。
「Aさんっていつも辛気臭い顔してるわよね」
「ねー」と周りも賛同しているが、なぜ一方的に話し掛けられ、急に意味も無いことを言われなければいけないのかAには理解が出来なかった。
「だから、私たちがオトモダチになってあげる!」
断られるとは思っていない自信がどこから来るのかと思いながらAはきょとりとしていた。
「・・・わたし、おともだち探しに死神になりたいわけじゃないから」
恥をかいて顔を真っ赤にしている彼女の取り巻きを退かしながら廊下を歩いていった。
「なーにあの子」
「せっかく──さんが誘ってあげたのに」
「あの子不気味よね」
わざとAに聞こえる声で彼女の取り巻きは話していたが、反論する気は無かった。
現在所属する一年第一組は3つに分かれていた。
可愛くて言いたい事をズバズバと言う彼女とそれを取り巻く人たち。
美丈夫で物腰が柔らかく教えるのが上手い藍染と藍染のファンの人たち。
そして、美人だが素っ気ない態度で優秀なAと隠れファンの人たち。
もともと
人気のない場所を見つけ、
────ぽちゃんと水滴が落ちる音がした。
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yui - いいお話ですね!頑張ってください! (2019年11月28日 0時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 | 作成日時:2018年11月4日 3時