十一つ目、五番隊副隊長 ページ13
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それからAは変わっていった。
たくさん食べて、身体に肉と筋肉がついた。
たくさん寝て、背が伸びた。
たくさん学んで、頭が良くなった。
たくさん鍛えて、出来る事が広がった。
「おめでとう、今年も一番じゃないか!」
藍染が祝福したAは何事かと考えていると思い出したのか、「どうも」と返事した。順位が張り出された紙には“上半期 剣術優秀者”と記載されている。
藍染とAは入学して二年目となった。
掲示板へと目を移すと“上半期 鬼道優秀者”の一番上には「藍染惣右介」の名前があった。
「おめでとう」
「え?」
「鬼道」
彼も掲示板に顔を向け、何を言ったのか理解したのか「あァ」と言い、「ありがとう」と返事をした。
「そうだ、今度付き合ってくれないかい?」
藍染の発言に周りの女子はザワついた。周りがザワついたのに対し、Aは臆する事なく藍染を見つめる。
「何か掴めた?」
「あァ、あと少しで始解が出来そうなんだ」
「そう、・・・今度の休みならいいよ」
「よかった、ありがとう!」
にっこりと微笑む藍染と無愛想なAが恋仲なのかそうじゃないかは学年問わず騒がれた。
それからしばらく経ったが、なぜか始解が完成せずに月日が過ぎる。
それからAと藍染の第一組は隊長の演説を聴く講習があった。なんでも例の隊長と学園長が同期らしくしぶしぶ訪れたらしい。
姓が無いAは学園長が提案し一番始めの出席番号であった。そしてその隣には藍染、その隣にリーダー格である
青空が広がる外でどれほど強いのかAは密かに楽しみにしていた。別に隊長になりたい訳では無い、いつかおにぎりをくれた人に自慢出来る実力が欲しかった。
「ど〜も〜
五番隊副隊長、
隊長が急用で来れないことで、代理で来た明らかにやる気のない副隊長にAの興味は急激に無くなった。
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yui - いいお話ですね!頑張ってください! (2019年11月28日 0時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 | 作成日時:2018年11月4日 3時