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四粒目の雨 ページ6




日が完全に落ち、月が出た頃に雑用は終わり山田と別れる。山田と別れた後どうするかと空を見上げていると緊急警報が流れた。


[緊急警報!!緊急警報!!
瀞霊廷(せいれいてい)内に侵入者有り!!各隊守護配置について下さい!!]



「はぁ、どうやって侵入したんだか・・・」


気だるげにため息を吐き、騒がしくなる声を聞きながら守護配置とされる十二番隊の方へ歩き始めた。







のんびりと歩いていると慌ただしい声と共にひそひそと話す声が聞こえる。



「おい、あれって・・・」


「十一番隊にいた元副隊長じゃねーか」


「噂より可愛いな・・・」


「バカ!殺されるぞ」


「今の隊長も怖いけど前の奴よりはマシだよな」


「どういう事だよ」


「お前知らねーのかよ、あの人が慕っていた隊長は女遊びしかしなかったらしいぜ」


「────ねぇ」


呼ばれた二人が振り向くと噂をされていたAが立っていた。「ヒッ」と喉を引きつらせる隊員にAはギロりと睨み付けた。



「わたしの事は好き勝手言っていいけど次に隊長の悪口言ったら真っ二つに斬ってやるから」


まるで心臓を掴まれているように感じる霊圧に二人の隊員は崩れ落ちる。その姿を見るとフンッと鼻を鳴らして十二番隊の局へ歩いていく姿に遠巻きに見ていた者たちは震え上がった。





──────────
────────
──────



警報が鳴ったのに報告がひとつもない。これなら(ホロウ)探しに出れば良かったと後悔する。

今からでも瀞霊廷(せいれいてい)から出ようかと思考していると上から何かの音がする。何事かと上を向くと球体が瀞霊廷を包む遮魂膜(しゃこんまく)に衝突していた。

目を凝らし球体を見ると四つに分かれ、吹き飛んでいった。神経を集中させ霊圧を探ると懐かしい霊圧がひとつあった。



「取り敢えず・・・会えたら斬り合うか」


“斬り合ったらどうするの?”


「涅隊長に差し出せばどうにかなるでしょ」


“そうだね”



戦えればどうでもいいのだ。今霊圧を探っても大人数の上、隊長格の霊圧が強過ぎて旅禍が紛れてしまうので近くに落ちていった場所を目指す。

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設定タグ:BLEACH , 尸魂界篇 , 阿近   
作品ジャンル:アニメ
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水無月(プロフ) - 凪さん» ありがとうございます!少し弱気になっていましたが周りのおかげで立ち直る彼女を書く事が出来て良かったです。続編もぜひ楽しんでください!! (2019年3月18日 21時) (レス) id: d9fcb2d7ae (このIDを非表示/違反報告)
- 「漫ろ雨には傘を」完結お疲れ様です!後半では元気になった夢主を見ることができて楽しかったです。続編も頑張ってください! (2019年3月18日 20時) (レス) id: bdcdacdab6 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 凪さん» ありがとうございます!お待たせしてしまい申し訳ないです。これからも頑張りますので楽しんでください!! (2019年2月5日 16時) (レス) id: d9fcb2d7ae (このIDを非表示/違反報告)
- 更新お疲れ様です!ずっと楽しみにしてたので本当に嬉しいです。これからも頑張ってください (2019年2月4日 14時) (レス) id: bdcdacdab6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水無月 | 作成日時:2018年12月8日 5時

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